どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

森絵都さんの「永遠の出口」を読みました。~70年代80年代に小中高を過ごした女の子の日常に、ああ、あったかもしれないと何度も共感する作品。

森絵都さんの「永遠の出口」を読みました。 永遠の出口 (集英社文庫(日本)) 作者:森 絵都 発売日: 2006/02/17 メディア: 文庫 内容・あらすじ 「私は、“永遠”という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任…

成田名璃子さんの「今日は心のおそうじ日和」を読みました。~たまには丁寧に心行くまで家事をしたい。

成田名璃子さんの「今日は心のおそうじ日和 素直じゃない小説家と自信がない私」を読みました。 今日は心のおそうじ日和 素直じゃない小説家と自信がない私 (メディアワークス文庫) 作者:成田 名璃子 発売日: 2019/09/25 メディア: Kindle版 内容・あらすじ …

垣谷美雨さんの「あなたの贅肉落とします」を読みました。~読んで爽快・ダイエット小説。

垣谷美雨さんの「あなたの贅肉落とします」を読みました。 あなたのゼイ肉、落とします 作者:垣谷 美雨 発売日: 2016/10/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) 内容・あらすじ ダイエットは運動と食事制限だけではない。大庭小萬里はマスコミには一切登場し…

森絵都さんの「リズム・ゴールドフィッシュ」を読みました。~ごくごく自然に、中学生の主人公たちに共感できる、間口の広い児童文学。

森絵都さんの「リズム・ゴールドフィッシュ」を読みました。 リズム/ゴールド・フィッシュ (角川文庫) 作者:森 絵都 発売日: 2019/02/23 メディア: 文庫 内容・あらすじ 中学1年生のさゆきは、いとこの真ちゃんが大好きだ。高校へ行かずに金髪頭でロックバン…

森絵都さんの「つきのふね」を読みました。~逃げたのは梨利。でも裏切ったのは私。中学生のその潔癖さに、心惹かれる作品。

森絵都さんの「つきのふね」を読みました。 つきのふね (角川文庫) 作者:森 絵都 発売日: 2005/11/23 メディア: 文庫 内容・あらすじ あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万引きグループとの確執に悩む…

角田光代さんの「愛がなんだ」を読みました。~やめて! もっと自分を大事にして! そこまでみっともなくならないで! と叫びたくなる、片思い小説。

角田光代さんの「愛がなんだ」を読みました。 愛がなんだ (角川文庫) 作者:角田 光代 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 内容・あらすじ 「私はただ、ずっと彼のそばにはりついていたいのだ」――OLのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。彼から電…

森絵都さんの「DIVE!」を読みました。~コーチの思いが感染し、クラブに火がついていくスポ根小説。

森絵都さんの「DIVE!」を読みました。 DIVE!! 上 (角川文庫) 作者:森 絵都 発売日: 2006/05/26 メディア: 文庫 DIVE!! 下 (角川文庫) 作者:森 絵都 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 内容・あらすじ 高さ10メートルの飛込み台から時速60キロでダイ…

森絵都さんの「カラフル」を読みました。~ぼくが前世で犯した罪とは何か? 下界でのインターンというファンタジー的設定に、最後は「なるほど」

森絵都さんの「カラフル」を読みました。 カラフル (文春文庫) 作者:森 絵都 発売日: 2020/04/17 メディア: Kindle版 内容・あらすじ 主人公はとある魂。「ぼく」は前世で罪を犯したため、輪廻の輪から外されそうになっているところだとのこと。ところが、「…

石井妙子さんの「女帝 小池百合子」を読みました。~都知事選前に、一読すべき本。ノンフィクションで知る、長い目で見た印象。

石井妙子さんの「女帝 小池百合子」を読みました。 女帝 小池百合子 (文春e-book) 作者:石井 妙子 発売日: 2020/05/29 メディア: Kindle版 あらすじ・内容 コロナに脅かされる首都・東京の命運を担う政治家・小池百合子。女性初の都知事であり、次の総理候補…

村上春樹さんの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みました。~なぜ、友人たちは急に冷たくなったのか。犯人が推理できても、できなくても。

村上春樹さんの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みました。 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫) 作者:村上春樹 発売日: 2015/12/04 メディア: Kindle版 内容・あらすじ 主人公・多崎つくるは36歳の独身、鉄道会社で駅を…

森絵都さんの「みかづき」を読みました。~用務員室からはじまる、塾づくりに奔走した家族の物語。

森絵都さんの「みかづき」を読みました。 みかづき (集英社文庫) 作者:森絵都 発売日: 2018/11/30 メディア: Kindle版 内容・あらすじ 「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」 昭和36年。人生を教えることに捧げた、塾教師…

たちばなかおるさんの「長男・次男・三男・夫よ 早く大人になってくれ!!(震え声)」を読みました。~男子の母に、一押しの一冊。

たちばなかおるさんの「長男・次男・三男・夫よ 早く大人になってくれ!!(震え声)」を読みました。 長男・次男・三男・夫よ 早く大人になってくれ!!(震え声) 作者:たちばなかおる 発売日: 2016/02/15 メディア: Kindle版 あらすじ・内容紹介 ゆっくり…

東村アキコさんの「東京タラレバ娘 シーズン2(1)~(2)」を読みました。~2010年のアラサー女子と2020年のアラサー女子の価値観の違い。

東村アキコさんの「東京タラレバ娘 シーズン2(1)~(2)」を読みました。 東京タラレバ娘 シーズン2(1) (Kissコミックス) 作者:東村アキコ 発売日: 2019/10/11 メディア: Kindle版 東京タラレバ娘 シーズン2(2) (Kissコミックス) 作者:…

安宅和人さんの「シン・二ホン」を読みました。~現実の直視にがっかりし、でも日本の明るい側面も書かれ、風の谷の構想にインスパイアされる

安宅和人さんの「シン・二ホン」を読みました。 シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング) 作者:安宅和人 発売日: 2020/02/18 メディア: Kindle版 概要 現在の世の中の変化をどう見たらいいのか?日本の現状をどう…

平野啓一郎さんの「決壊」を読みました。

平野啓一郎さんの「決壊」を読みました。 決壊(上) (新潮文庫) 作者:啓一郎, 平野 発売日: 2011/05/28 メディア: 文庫 決壊(下) (新潮文庫) 作者:啓一郎, 平野 発売日: 2011/05/28 メディア: 文庫 あらすじ・内容 地方都市で妻子と平凡な暮らしを送るサ…

平野啓一郎さんの「かたちだけの愛」を読みました。~片足を失った女優とデザイナーの再生物語。分人が如実に表された作品

平野啓一郎さんの「かたちだけの愛」を読みました。 かたちだけの愛 (中公文庫) 作者:平野啓一郎 発売日: 2013/10/25 メディア: Kindle版 あらすじ・内容 自動車事故で、片足を切断する大怪我を負った女優の叶世久美子。偶然、現場に駆けつけたデザイナーの…

小川糸さんの「つるかめ助産院」を読みました。~南の島の助産院のお話。こんな臨月を過ごしてみたかった。

小川糸さんの「つるかめ助産院」を読みました。 つるかめ助産院 (集英社文庫) 作者:小川糸 発売日: 2012/11/15 メディア: Kindle版 内容・あらすじ 夫が姿を消して傷心のまりあは、一人訪れた南の島で助産院長の鶴田亀子と出会い、予想外の妊娠を告げられる…

小川糸さんの「食堂かたつむり」を読みました。~料理とは祈りそのもの。素朴な料理に込められたストーリーと想い。

小川糸さんの「食堂かたつむり」を読みました。 食堂かたつむり (ポプラ文庫) 作者:小川糸,石坂しづか 発売日: 2018/04/20 メディア: Kindle版 内容・あらすじ 主人公は20代の女の子、倫子。倫子はインド人の恋人と同棲していたものの、恋人に全てを持ち逃げ…

小川糸さんの「ライオンのおやつ」を読みました。~瀬戸内海のホスピスで、端から端までクリームがぎっしり詰まったあのチョココロネみたいに、ちゃんと最後まで生きる。

小川糸さんの「ライオンのおやつ」を読みました。 ライオンのおやつ 作者:糸, 小川 発売日: 2019/10/08 メディア: 単行本 著者と本書について 著者の小川糸さんは1973年生まれ。2008年のデビュー作「食堂かたつむり」から、30冊の本を出版されています。著者…

伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」を読みました。 ~個性的な殺したちが終結する天下一武道会@東北新幹線

伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」を読みました。 マリアビートル (角川文庫) 作者:伊坂 幸太郎 発売日: 2013/09/25 メディア: 文庫 内容・あらすじ 前作「グラスホッパー」の続編。 主人公は荒い稼業から足を洗ったはずの木村雄一。アル中の彼には、高い…

恩田陸さんの「チョコレートコスモス」を読みました。~現代版、よりリアルなガラスの仮面。

恩田陸さんの「チョコレートコスモス」を読みました。 チョコレートコスモス (角川文庫) 作者:恩田 陸 発売日: 2011/06/23 メディア: 文庫 内容・あらすじ 芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名…

川上未映子さんの「夏物語」を読みました。~こどもを産むか、パートナーをもつか。子どもを産むということの、女性の人生に及ぼす影響の甚大さと、女性の自然な生き方とはどのような生き方かを考えさせらる作品。

川上未映子さんの「夏物語」を読みました。 夏物語 作者:未映子, 川上 発売日: 2019/07/11 メディア: 単行本 内容・あらすじ 主人公は現在38歳の夏子。もしも子供を産むのなら、タイムリミットが近づきつつある年齢です。 夏子は、大阪の下町に生まれ、貧し…

住野よるさんの本6冊まとめ。~気分別・重さ別おすすめを整理してみました。

住野よるさん作品6冊を読みました。 どの作品も、日常ながら貴重な学生生活や青春に時代が描かれており、こんな経験をしてみたかったな、こんな人に出会えたら、こんなこと話してみたかったなと思ったり、はたまた過去を思い出したり、懐かしく楽しい気持ち…

【kindle unlimited】伊坂幸太郎さんの「グラスホッパー」を読みました。~怖くない、独特の雰囲気のハードボイルド。

伊坂幸太郎さんの「グラスホッパー」を読みました。 グラスホッパー (角川文庫) 作者:伊坂 幸太郎 発売日: 2012/09/01 メディア: Kindle版 内容・あらすじ 一般人であるはずの元教師主人公「鈴木」は、奥さんをなくします。原因は車の事故。その後、寺崎とい…

平野啓一郎さんの「ある男」を読みました。

平野啓一郎さんの「ある男」を読みました。 ある男 作者:啓一郎, 平野 発売日: 2018/09/28 メディア: 単行本 内容紹介 愛したはずの夫は、まったくの別人であった。「マチネの終わりに」から2年。平野啓一郎の新たなる代表作!弁護士の城戸は、かつての依頼者…

柴門ふみさんの「東京ラブストーリー」「東京ラブストーリーafter 25 years」を読みました。~改めて、恋愛のひとひらを見事に紙の上にとらえた作品と感じました。after 25 yearsもよかった。

柴門ふみさんの「東京ラブストーリー」「東京ラブストーリーafter 25 years」を読みました。 東京ラブストーリー(1) (ビッグコミックス) 作者:柴門ふみ 発売日: 2012/09/25 メディア: Kindle版 東京ラブストーリーAfter25years (ビッグコミックススペシャ…

住野よるさんの「青くて痛くて脆い」を読みました。~青春時代の痛さをつきつけられる、イタい作品。

住野よるさんの「青くて痛くて脆い」を読みました。 青くて痛くて脆い 作者:住野 よる 発売日: 2018/03/02 メディア: 単行本 内容・あらすじ 人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学1年の春、僕は秋好寿乃に出会った。空気の読めない発言を連発…

住野よるさんのか「」く「」し「」ご「」と「を読みました。~ちょっと特別な能力を持った、いろんなタイプの高校生男女5人の青春小説。

住野よるさんのか「」く「」し「」ご「」と「を読みました。 か「」く「」し「」ご「」と「 作者:よる, 住野 発売日: 2017/03/22 メディア: 単行本 内容・あらすじ みんなには隠している、ちょっとだけ特別なちから。別になんの役にも立たないけれど、そのせ…

住野よるさんの「麦本三歩の好きなもの」を読みました。~大好きな本。ブルボンのお菓子。日常の小さなオアシスがいとおしくなる、すこし不思議ちゃんな三歩の日常のお話。

住野よるさんの「麦本三歩の好きなもの」を読みました。 麦本三歩の好きなもの 作者:住野 よる 発売日: 2019/03/07 メディア: 単行本 内容・あらすじ 朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。好きなものがたくさんあるから毎日はきっと楽しい。図書館勤務の20代…

柴門ふみさんの「非婚家族」を読みました。~核家族から非婚家族へ。みんなで家族のように仲良く寄り添って生きるコミュニティで生きる。

柴門ふみさんの「非婚家族」を読みました。 非婚家族(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス) 作者:柴門ふみ 発売日: 2020/04/29 メディア: Kindle版 内容・あらすじ 平凡な家庭生活を営む平凡なサラリーマン…それが自分の人生だと思い、今まで…