たちばなかおるさんの「長男・次男・三男・夫よ 早く大人になってくれ!!(震え声)」を読みました。
あらすじ・内容紹介
ゆっくり育つダウン症児の長男・ユンタ。浮世絵と阿修羅像の模写に熱中する次男・ダイ。成長曲線の上辺を突き進む三男・イッちゃん。そして、サッカーゲームとおもちゃ収集に闘志を燃やす、一家の大黒柱である(はずの)夫…。そんな男子4名をまとめる母の、愛と苦悩と悲痛な叫びがこだまする、ドタバタハイテンション家族コメディ!!
感想
男子ママ、超共感
無限に繰り返される、発熱→お迎え。
男子たちのアホかわいい発言。
共感しかありません。
育児のエッセイは世にあふれ、しかも育児している身からすると、どれもかなり面白い。
中でも本作は男子ママに心から推したいよりすぐりの一冊。
男子3人。
聞いただけでぞくっときます。
いやいや、そりゃ声もふるえますよね。
お仕事しながら3人の男子の育児を回しているたちばなさんには、本当に頭が上がらず、心から尊敬です。
パパへのいらつきも共感、でもパパが趣味に走れているのが尊い
著者の入院シーンでは、パパの料理だめだめっぷりが描かれています。
(著者が病院のベッドから出すお弁当の指示が、パパには理解できない)
基本的には、炊事と3人の子供たちの育児は著者メインのご様子。
5人家族の家事と3人のお子さんの面倒を見るというのは大仕事。
これをいまいちパパと手分けできないとくればいらっとするのもうなづけます。
しかし、著者が大人なのは、パパが趣味に走るのを許せるところです。
尊い。
タイトルにこめられたすべて
漫画にできるのは日常の本の1シーン。
これが24時間続くとなると、本当にしんどいときもあって当然。
そんな中、逆にパパのことは1人大きいお兄ちゃんがいるとでも思わないとやってられないんすよ。
そんな気持ちがぎゅっとタイトルに込められている感を感じました。
おすすめ度 ★★★★★
男子のママの醍醐味が詰まった本。
男の子のママに全力で勧めます。