どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

住野よるさんの本6冊まとめ。~気分別・重さ別おすすめを整理してみました。

 

住野よるさん作品6冊を読みました。

どの作品も、日常ながら貴重な学生生活や青春に時代が描かれており、こんな経験をしてみたかったな、こんな人に出会えたら、こんなこと話してみたかったなと思ったり、はたまた過去を思い出したり、懐かしく楽しい気持ちにさせられました。
一方では、節々に現実の痛さが描かれており、ポジティブな気持ちとともに、若き日の痛さや狡さ・後悔を突き付けられました。

以下、記憶がフレッシュなうちに、私的・気分別おすすすめを整理してみました。

麦本三歩が好きなもの

軽いものが読みたいときにおすすめの一冊~最もポジティブな主人公・図書館員散歩が主人公の物語 

麦本三歩の好きなもの (幻冬舎単行本)

麦本三歩の好きなもの (幻冬舎単行本)

  • 作者:住野よる
  • 発売日: 2019/03/06
  • メディア: Kindle版
 

ロッテのお菓子、チーズ蒸しパン、ラーメンだって大好きな主人公・三歩は、先輩に叱られても、
その素直さとに、日常生活に好きなものがあることを幸せに、ポジティブなパワーをもらえる作品。
日常の小さなオアシスが、いとおしくなります。
ブルボンのおかしを準備して読むのがおすすめです。

 

ブルボン ミニバームロールホワイトクリーム 190g ×12袋

ブルボン ミニバームロールホワイトクリーム 190g ×12袋

  • 発売日: 2020/05/26
  • メディア: 食品&飲料
 

 か「」く「」し「」ご「」と「

青春時代に思いを馳せたいときにおすすめの一冊~ちょっと特別な能力を持った、男女5人の高校生の青春物語。

か「」く「」し「」ご「」と「

か「」く「」し「」ご「」と「

  • 作者:住野よる
  • 発売日: 2017/09/01
  • メディア: Kindle版
 

 

おとなしめの少年京と、クラスの人気者ヅカ。
やっぱり、おとなしめの女子エルと、クラスの人気者の明るいミッキーとパラ。
彼ら彼女らはちょっと不思議な力を持っています。
でもそれはみんなには内緒。
一見、接点のなさそうな5人が徐々に、そしてかけがえのない仲間になっていきます。
誰かの誰かに対する想いを秘めながら……。
内向的な登場人物と、外交的な登場人物がバランスよく配置され、お互いがよい影響を受けて成長していく、前向きな印象を受ける作品。

また、同じ夢を見ていた 

今、うまくいかないことを抱えているときにお勧めの作品。~過去の自分にならアドバイスできる。もし、あの時意地をはらずに謝まれたら、行動を起こしていたら…… 

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

  • 作者:住野よる
  • 発売日: 2018/08/10
  • メディア: Kindle版
 

 主人公は小学生の女の子、奈ノ花。
奈ノ花は本が好きな頭の良い女の子ですが、クラスの中で、家庭の中で、人間関係がうまくいかないことがあります。
でも、そんな彼女には年上の素敵な友人がいます。
高校生の南さん、大人の女性のアバズレさん、そしておばあちゃん。
3人は奈ノ花のよき相談相手で、奈ノ花を心地よく理解してくれ、助言をくれます。
しかしあるとき、3人の相談者のうちの1人が消えてしまいます。
3人の正体は誰なのか。
奈ノ花は周りの人とうまくやっていくことができるのか。
過去と今と未来とを考えさせられる作品。

よるのばけもの 

大切なのはクラスの雰囲気か、個人か。いじめをテーマにした作品
主人公は中学生の僕。

よるのばけもの (双葉文庫)

よるのばけもの (双葉文庫)

  • 作者:住野よる
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: Kindle版
 

いつからか、僕は夜になるとばけものになります。
化け物になった僕は、夜中に、学校に忘れ物を取りに行きます。
そこで出会ったのはクラスのいじめられっ子、矢野さつき。
さつきと僕は、夜の教室で、いろいろな会話するようになっていきます。
クラスの大多数と仲良くし、夜にはいじめられっ子のさつきと話す。
コウモリのような二重生活。
最後に僕の選んだものは。
ヘビーさをはらんだ作品。

君の膵臓をたべたい 

泣きたい時におすすめの作品。 

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

  • 作者:住野 よる
  • 発売日: 2017/04/27
  • メディア: 文庫
 

 少々コミュニケーションが苦手な僕と同じクラスの活発な女の子。
接点のなかった2人は、彼女のとても大事な落し物を僕が拾ったことをきっかけに会話するようになりました。
彼が拾ったのは彼女の日記。
そこには彼女の余命が、もう長くはないことが書かれていました。
秘密を共有するようになった2人の距離は縮まっていき、物語は予想外の結末を迎えます。
著者のデビュー作であり、多くの賞を獲得した作品。

青くて痛くて脆い

青春時代の痛さを体現した作品。正視するのがつらいほど、痛い。でも現実と向き合う勇気をくれる作品。

青くて痛くて脆い

青くて痛くて脆い

  • 作者:住野 よる
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: 単行本
 

大学生の僕は、正論を恥ずかしげもなく口にする秋好という女の子に出会います。
最初は彼女にひいていた僕ですが、次第に彼女もそう悪い奴ではないと思うようになり、2人は「モアイ」という組織を作ります。
それから数年がたったところから、この物語は始まります。
僕は、今度は友人たちとともにすっかり変わってしまった「モアイ」をつぶそうと画策します。
なぜ秋好はいなくなってしまったのか。
僕たちの企ては、成功するのか。
青くて、痛くて、脆い。
そのタイトルを体現した感想を抱かせる作品。

住野よるさんの本6冊を読んでみて、おすすめの本

なんとなく、ライトな作品⇒ヘビーな作品の順に並べてみました。 
並べてみて、軽さ、重さ、エンディングの前向きさが多様だなと感じました。
もし、この中から一冊選ぶのであれば、やはり君の膵臓を食べたいでしょうか。 

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

  • 作者:住野 よる
  • 発売日: 2017/04/27
  • メディア: 文庫
 

そして、「また、同じ夢を見ていた」、「よるのばけもの」、「青くて痛くて脆い」は、ややディープですが、この3冊の主人公こそが、住野作品の醍醐味とも感じます。 

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

  • 作者:住野よる
  • 発売日: 2018/08/10
  • メディア: Kindle版
 
よるのばけもの (双葉文庫)

よるのばけもの (双葉文庫)

  • 作者:住野よる
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: Kindle版
 
青くて痛くて脆い (角川文庫)

青くて痛くて脆い (角川文庫)

  • 作者:住野 よる
  • 発売日: 2020/06/12
  • メディア: 文庫
 

反対に、麦本三歩の好きなもの、と、か「」く「」し「」ご「」と「、はやや軽めで、ヘビーなものは読みたくない気分な時に、おすすめです。 

麦本三歩の好きなもの (幻冬舎単行本)

麦本三歩の好きなもの (幻冬舎単行本)

  • 作者:住野よる
  • 発売日: 2019/03/06
  • メディア: Kindle版
 
か「」く「」し「」ご「」と「

か「」く「」し「」ご「」と「

  • 作者:住野よる
  • 発売日: 2017/09/01
  • メディア: Kindle版
 

 次はどんな色の作品になるのか、楽しみです。