2020年6月は、16冊の本を読みました。
実用書・ノンフィクション
あまりに有名な2冊を読みました。
シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング)
シンニホンでは、これからの時代の人材は「チャーム(魅力)」が書かれていたこと、そして、風の谷構想が印象に残りました。
風の種構想とは、人間が取り得るライフスタイルについての提言。
風の谷のナウシカの風の谷のような集落のようなイメージであることから風の谷構想という名前がつけられています。
2020年7月現在、過密都市東京では、再びコロナウイルスの患者が増え始めていて、もはやこれだけの人口密度の都市で暮らすこと自体が何か不自然で危険なのではないかと思い始めている人も多いのではないかと思います。
私自身、色々なしがらみがなかったら、もっと人口密度の低い都市で暮らしたいなと思うことが増えました。
風の谷構想、コロナで、賛同者増えるかもしれません。
女帝・小池百合子は、いやいや、すごかったです。
女帝は、その時、その時で利益を得るために嘘をつき、人から搾取し、そして、あくまで悪びれず。周りの人に対して不誠実な対応を繰り返してきたその半生が描かれています。
もちろんこの本だってある1人の人間観点から書いたものなので、どこまでが正しいのかは分かりませんが、証言者が多いだけに、信憑性は高いと思いました。
小説
2020年6月は森絵都さんの作品をたくさん読みました。
最初に選んだのはみかづき。少し前の世代の学習塾をテーマにしたお話です。この「少し前の時代の」お話であるところは、森絵都さんの作品によく出てくる時代設定。この世代に生きた人や、この世代を知る人の郷愁感を誘います。
その後、カラフルを読み、さらに引きこまれ、DIVE!、リズム・ゴールドフィッシュ、つきのふねと著者の世界に吸い込まれるように読みました。
この5冊の中で1冊だけあげるとすれば、、、カラフルでしょうか。
ああ、でもリズムもよかったし、そもそも最初のみかづきにも圧倒されたし、エンタメ性という意味ではDIVEもよかったし……とそもそもが筆力のある作者さんなので、どの作品を選んでも間違いがないなと感じさせました。短編よりもどっしり長編で読ませる作品が好きです。
垣谷美雨さんのあなたのゼイ肉落としますを読みました。垣谷美雨さんの小説は、毎度必ず主人公が成長し、ハッピーエンド。現代の女性の気持ちを代弁してくれているような気もして、いつも安心感をもって爽快に楽しめます。
今日は心のおそうじ日和も、読んで気持ちがスッキリする本でした。成田名瑠子さんの本は初。ライトノベルの作家さんの模様です。今後に期待。
久しぶりに村上春樹さんの本、色彩を持たない多崎つくると、その巡礼の年を再読。
村上春樹さんの本の謎解きを試みたブログを見て、なるほどなるほどと読みました。非常に構成が緻密な本であることが、ようやくわかりました。ブログの作者の鋭い解析、尊敬。
先月は小川糸さんの本をたくさん読んでいて、その続きでつるかめ助産院を読みました。小川糸さんは、離島の助産院とか、離島のホスピスとか、地方のレストランとか、そういう設定がお好き。そして、そういう、ある理想郷みたいなものを求める人のニーズとうまくマッチしてるんじゃないかなと思いました。映像化作品が多い作者さん。
角田光代さんの愛がなんだは、全く本当に空いて何なんだろうなとやるせない気持ちになり、読後感がすっきりとはいいがたいのですが、こういうモヤモヤ間を生じさせるのが文学。安心の筆力。
平野啓一郎さんの作品、決壊、かたちだけの愛は、人間の多面性についてかんがえさせられました。自分をいい自分でいさせてくれる人と一緒にいたい。
成田名瑠子さん
今日は心のおそうじ日和 素直じゃない小説家と自信がない私 (メディアワークス文庫)
垣谷美雨さん
森絵都さん
村上春樹さん
小川糸さん
平野啓一郎さん
角田光代
漫画
東村アキコ先生の東京タラレバ娘シーズン2は、さすがの面白さ! 主人公が、シーズン1より1世代若いのがよいです。続刊期待しています。
たちばなかおるさんの育児エッセイはこれまで読んだ育児エッセイの中でもとりわけ、強烈に、おもしろかったです。男子育児あるある×3人兄弟+父親のパワーの破壊力。
もはや家庭にお母さんが3人くらいいないと足りないような。こちらも続刊期待です。
振り返り
相変わらず小説を読みました。森絵都さんフィーバーでした。
7月は少し実用書も読みたいところです。