どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

2021年4月に読んだ本まとめ

2021年4月に読んだ本のまとめです。

実用書

News Diet

News Diet

News Diet

 

「ニュースダイエット」それは、あなたの生活からニュースを完全に排除すること。

新聞を読みなくても、テレビのニュースは見なくても、

スマホやPCでニュースサイトを見ることはあります。

そんな時間でさえ無駄なのかもしれない。もはや有害なのかもしれないという気づきを与えてくれる一冊。

ニュースに踊らされている暇があったら、もっと自分が影響を及ぼすことができる範囲について行動をしたほうがよい。

少しでも、そうかもな、と思った方、お勧めです。

LIFE SPAN

小食、断食、サプリ(NMN)、運動を、自分の遺伝情報に即して取り入れ、かつ、常にスマートウォッチなどで自分の体の状態をモニタリングしていれば、もしかしたら150歳まで生きれるのかもしれないと本気で思える本。

150歳まで生きるのはSFではないかも。

なんで家族を続けるの

なんで家族を続けるの? (文春新書)

なんで家族を続けるの? (文春新書)

 

樹木希林と内田裕也の娘内田也哉子さんと、脳科学者中野信子さんの対談本。

知性は母親から、情動は父から受け継ぐ。

不倫遺伝子(離婚遺伝子)の存在、遺伝子が1文字違うだけで、みんなを広く大事にするのか、どうか。

結婚したら相手には何一つ求めない。

惰性で続いているというのは収まるところに収まったということ。

脳が子育てに適するのは40歳くらい。

名言連発の対談です。言葉が良かった。

持たない幸福論

標準的な生き方など存在しない。

元日本で一番有名なニートことphaさんの本。

標準的な核家族というシステムを形成し生きること。以外にも現代には多様な生き方ができることを教えてくれます。

こうならねばならない、べきろんにとらわれ疲れた現代人に聞く本。

育児と家事と仕事に疲れた主婦にもききました。

寮生活とシェアハウスを若いころに体験してみたかったと思った。

しないことリスト

しないことリスト

しないことリスト

  • 作者:pha
  • 発売日: 2016/03/04
  • メディア: Kindle版
 

持たない幸福論が面白かったので、phaさんの本2冊目。

 現代は「○○しないと!」という情報であふれていて、私たちはその情報におどらされすぎているのかもしれない。

phaさんの○○しなくてもいいんじゃない? という提案が書かれた本。

全部は無理かもしれないけど、きっといくつかはやめてみようかなと思うことが見つかるはず。

○○しないとダメ! は幻想かもしれないと教えてくれる本。

個人的には、もっとだるさに敏感になって、だるさを感じ休むとか、休むとか、そのことを後ろめたく思う必要はないというところにホッとさせられました。

とはいっても、なかなか休めないのが母親業ではあるんだけど。と思ってしまうところがよくないんだろうな。。。

知の整理術

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

  • 作者:pha
  • 発売日: 2018/04/27
  • メディア: Kindle版
 

 phaさんの本3冊目。

本書は、持たない幸福論、しないことリストとは一味違う方向。

執筆活動を行う、phaさん(京大卒)が知的創造について書いた本。

本書は勝間和代さんの「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」みたいな本を書きたいなと思って書かれたとのこと。

不思議なことに、「全然違うよ」という感想と、「ああなんとなくわかる」という感想を同時に感じました。

phaさんの中の勝間さんと重なる部分があらわれている気がします。

  • 無色透明な情報に自分の色をつけていく
  • ブログが他人に見られてもいい自分専用の勉強ノート
  • サウナに入ることが快感になるように、勉強をすることが快感になる回路を作る

印象に残りました。

自作の小屋で暮らそう ──Bライフの愉しみ

 ガチで何もないところに工具で家をたててくらす高橋さんのお話。

不動産のはなしとか、税金の話とか、トイレの話とか非常に現実的な話も書かれています。

超自由な生活が描かれてて、なにもないところで最初からすべてをつくることにわくわくするのはなぜだろうと思いました。

どこでもいいからどこかにいきたい

どこでもいいからどこかへ行きたい (幻冬舎文庫)

どこでもいいからどこかへ行きたい (幻冬舎文庫)

  • 作者:pha
  • 発売日: 2020/02/06
  • メディア: Kindle版
 

 phaさんの本4冊目。

移動時間が好きだという話に始まり、カフェとか、チェーン店とか、サウナとか、漫画喫茶とか、いろんなところをふらふらして、最終章は90万で別荘を買うお話。

この別荘が、フルサトをつくろうにつながっていくのでょうね。

小笠原諸島に行く話の中で、記念写真を山ほどとったり印象に残るツアーを詰めたりするのは好きじゃない。あんまり細かいことは覚えてないけどいい感じだったくらいでよいのではないかと言ってしまえるところが味。

ちょっと思い出作りにがんばりすぎかしら、、、と自分のがつがつ度を振り返りました。

ニートの歩き方

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

  • 作者:pha
  • 発売日: 2012/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 phaさんの本5冊目。

ニートの生き方として、せどり等のお金を稼ぐ方法について言及されているのはもちろん、それ以外の部分に共感したり、そういう考えもあるんだなと思ったり。

いじめは、学校や職場などの逃げたくても逃げることが難しいような閉鎖的なコミュニティで起きるという話はなるほどでした。

そこから、家族というコミュニティの閉鎖性や、シエアハウスが登場。

インターネットの広がりによって、いろんなつながりを持てる可能性が出てきて、逆にコミュニケーションが下手な人にもいろいろなつながりを持てる可能性がでてきたのだから、それをもっと使ってみてもよいかも。

共感するか、賛同はできないと思うか、そこはひとそれぞれかもしれないけど、いろいろアイディアが新鮮だというところは間違いないと思います。

実力も運のうち

実力も運のうち 能力主義は正義か?

実力も運のうち 能力主義は正義か?

 

有名大学に通う学生はほぼ、自分の努力で大学に合格したと「勘違い」していると指摘する本。

アメリカは日本よりもずっと社会的流動性が低くて、つまり、下の階層から上の階層に上がることが難しいことを知りました。

寄付金で入りやすくなる制度がオープンにあり、当然お金持ちや卒業生のご子息が入学しやすい。大学にそのような制度があることは、もはや卒業資格が「世襲」といっても過言ではないのかもしれません。

アメリカンドリームや下剋上はもはやアメリカでは成り立ちにくく、ヨーロッパの方がそこは寛容。

自分が実力と思っているのは、単に運なのかもしれません。

医者が教える 女体大全 オトナ女子の不調に効く! 自分のカラダの「取扱説明書」

恋愛をしていると女性ホルモンが出るは嘘。

鎮痛剤は飲まないほうが良いは嘘。

などなど、一見本当かも?と思ってしまうような、世に出回る常識っぽい迷信の真偽について女医さんが語る本。

宋先生の本は読みやすく、わかりやすく、時には迷信をさっぱりと一刀両断してくれるところが好きです。

月経カップ、ムーンパンツつかってみようかなと思いました。

小説

ニセモノ夫婦の紅茶店 ~あなたを迎える幸せの一杯~

ちょっと最初2人がニセモノ夫婦になるところは置いて行かれてしまった感があったのですが、読みこみ始めれば、契約から入る共同生活は悪くないかもしれないと思いました。ここは、逃げ恥を彷彿とさせます。秀二さんに本気で腹が立つときもあり、まあ、そういう人なんだろうなと思わされてしまったあたり、あやめに共感したあたり、なかなかよかったです。

自営業も、すべての仕事が見えるかしにくい点が、家事ににてるのかもしれなくて、特に自営と家事がまざったタスクを抱える家では、2人の合理的かつ明確なルールが、役に立つときがある気がしました。

契約という形から入った2人のいきつく先が気になり、つづぎを読んでしまうかもしれません。

血も涙もある

久しぶりの山田詠美さんの本。

仕事上の上司でもある料理研究家の喜久江先生の夫を寝取ってしまった桃子。
寝取られた太郎、そして喜久江先生の目線で語られる3人の関係。

いわゆる常識からすれば、桃子が悪(次点が太郎か?)とされるところ、本書では桃子があまりに生き生きしてていて、魅力的。

人間は2種類いる。浮気の遺伝子を持つ人と持たない人。だとすれば、どちらが幸せなのか。

幸せというのは微分で、過去と比べた傾きでしかはかれないと中野信子さんの本で読んだことがあります。だとすれば、感情をありのままに感じ、浮き沈みもたっぷり経験する桃子の方が、人生で経験する幸せのMAX値は高いのかもしれません。

小説8050

子どもがいるすべての親にとって、とても他人事とは思えない小説。
中学受験を全力で応援し、将来は医者を目指す前途有望な男の子が、中学のいじめをきっかけに不登校になってしまう。

息子が中学に通っていた時、両親はいじめの存在をついに認識できず、7年後にようやくいじめがあったことを知る。

いじめを両親にどうしても言えないということはいかにもあり得ることだと思うし、いじめの存在がわからなかったら、(わかったとしても、)親として、適切にふるまえるかはまったく自信がない。

そういう意味で、手探りで子育てをするすべての人が陥るかもしれない落とし穴がリアルに描かれた作品。

一気に読まさせられました。

マンガ

応天の門

 

探偵役・天才・菅原道真とワトソン役・女たらし・在原業平のペアが主人公の、歴史漫画。

謎解き要素に惹きつけられ、また、道真のキャラクターもなかなか愛らしいです。

監修もしっかりされており、歴史的解説のコラムもおもしろかったです。勉強になる本。

きのう何食べた?

いわずとしれた人気漫画に手を付けてみました。レシピがおいしそう(だけどそれなりに手はかかりそう)

私的には次に読んだ西洋骨董洋菓子店の方が好みかな。

西洋骨董洋菓子店

ケーキがとても美味しそうな作品。

分かりやすい結果や変化があるわけではないのだけど、言語化できない何かをうまくとらえた作品、という印象を受けました。

よしなが作品のよさを言語化できる人はセンスがある気がする。

けど何でしょう。最後まで読まずにいられない、とはならなかった。大奥も同じく。

はたらく細胞

ナイスセンスの学習漫画。

こどものころ読みたかった。というわけでこどもにも読ませてみたらハマりました。

この本とか、もやしやんとか、こどものころによみたかった。

後ハッピーマニア

40になったシゲカヨ。そして福ちゃん。

環境は違えども、懐かしく楽しく読みました。これはハッピーマニアファン向けまんがですね。先も気になるので、ファンとしてはついていきます。

振り返り

4月のベスト本は、持たない幸福論@実用書、8050@小説。

ともに家族というあり方、どういうコミュニティに所属して生きる可能性があるのかについて考えさせられました。

昨今、家族という閉鎖的なグループの問題があるかもしれないという認識が出てきて、いろんな生き方をする人が増えてきて、面白いなと思う一方、でも自分で自分の生き方を作っていくのはハードだなと思う日々です。