山田詠美さんの「血も涙もある」を読みました。
概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)
私の趣味は人の夫を寝盗ることです――妻と夫とその恋人。極上の“危険な関係”。有名料理研究家の妻と、その10歳年下のイラストレーターで「魅力的」な夫。ある日、妻の助手である一人の女が、夫の恋人となる。はじめは、微妙なバランスを保っていた3人の関係は、ユーモラスに残酷に、その味わいを変えていく。「妻」「夫」「恋人」と異なる視点から語られる、意外なその後味とは―。著者、最新作!
内容のメモと一言感想
仕事上の上司でもある料理研究家の喜久江先生の夫を寝取ってしまった桃子。
寝取られた太郎、そして喜久江先生の目線で語られる3人の関係。
いわゆる常識からすれば、桃子が悪(次点が太郎か?)とされるところ、本書では桃子があまりに生き生き生きている桃子が、人間として魅力的。
人間は2種類いる。浮気の遺伝子を持つ人と持たない人。
どちらが幸せなのか。本書では後者といえそうです。
おすすめ度 ★★★
桃子が、ところどころ、とても魅力的に思いました。