どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

中山七里さんの「嗤う淑女」をAudibleで聞きました。~ダークヒロインの暗躍に魅せられる。

中山七里さんの「嗤う淑女」をAudibleで聞きました。

概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)

“稀代の悪女"=蒲生美智留(がもう・みちる)。
天賦の美貌と巧みな話術で、人々の人生を狂わせる――

野々宮恭子のクラスに、従姉妹の蒲生美智留が転校してきたのは中一の秋だった。
美智留によって、イジメと再生不良性貧血という難病から
救われた恭子は、美智留の美貌や明晰さに憧れ、心酔していく。
やがてある出来事をきっかけに、二人は大きな秘密を共有するに至った。

時を経て、27歳になった美智留は「生活プランナー」を名乗り、
経済的不安を抱える顧客へのコンサルタント業を行なっていた。アシスタントは恭子だ。
ストレス解消の散財によって借金を抱える銀行員の紗代、
就職活動に失敗して家業を手伝う弘樹、
働かない夫と育ちざかりの娘を抱え家計に困窮する佳恵……
美智留は「あなたは悪くない」と解決法を示唆するが……。

人々はどのようにして美智留の罠に堕ちてゆくのか。美智留とは何者なのか!?
奇才が描くノンストップ・ダークヒロイン・ミステリー。

完璧な美女が、後ろ暗い何かを持つクライアントを罠にかける

主人公像やそのバックグラウンドは、東野圭吾の白夜行などを連想させたが、にもかかわらず強い完璧な女性が完璧な仕事をして行く様子を見るのは気持ちが良い。

各章に登場するゲストたちが何か共感できるような、でも何か後ろ暗いところを持っていて、そこを勧善懲悪的についているところがまた痛快なのかもしれない。

最初の骨髄移植に伏線をはった最後のどんでん返しがおみごとでした。

おすすめ度 ★★★★

読みやすさ、痛快さ、どんでん返し、三点揃ったエンタメ作品。
初、中山七里さんでした。続けて著者の作品を読んでみたいなと思いました。