どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

phaさんの「持たない幸福論」を読みました。~家族からシェアハウス。

phaさんの「持たない幸福論」を読みました。

 

概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)

「正社員にならねば」「結婚しなければ」「子どもを作らねば」「老後に備えなければ」……「こうあらねば」が人を追いつめている。生きるのが苦しいときは、世間の価値観や周りの意見にとらわれずに、自分が好きなものに立ち返るといい。仕事や家族やお金に頼らず、社会の中に自分の居場所を見つけ、そこそこ幸せに生きる方法を、京大卒の元ニートが提唱。

内容のメモと一言感想

シェアハウス面白そう

phaさんは、結局人間にとって1番大事なのは孤立しないと言うことなので、そのために家族と言うシステムが使えるなら使えばいいしそれ以外のシステムが使えるなら使えば良いという家族といシステムを否定しているわけではない、合理的なスタンス。

標準的な生き方など存在しない。

頭ではわかってはいるのですが、本能がついていっていない、アラフォー主婦の自分がいます。

もしもいろいろな制約がなかったら、(制約があると思っているのが幻想かもしれませんが、)シェアハウスに住んでみたなと思いました。

家族というシステムの閉鎖性

しかし、著者は家族というシステムの閉鎖性については、問題があると考えている様子。

なぜなら何かがうまくいかなくなったときに家族というシステムはメンバーチェンジするコストが大きすぎるから。

この点同意です。

そして、もっと考えなしに子供うんじゃっても何とかなるような国だったら子供が増えるんじゃないだろうか

この点も同意です。

実際子育てをしてみて、子育ては母父二人ではまかないきれないし(だいたい家族の中で大人が2人しかいないと仕事の関係でワンオペになりがち)、子どもが複数いたら倍以上手がかかるし、こども1に対して、大人3~4いてもいいんじゃないかと思うことも。

こどもだって、余裕がある大人や色んな価値観の大人と触れ合うことが、成長に+な気がします。

そういう点で、シェアハウスで友達とかと一緒に子どもを育てるって、理想郷のようです。まあ実際やってみたら色々と問題もあったりするのかもですが、、、おおらかな人同士なら、案外いいのかも?

1点、その中で問題なのは、恋人的な存在をどこに求めるかという点な気がします。

その点の価値観が人によって大きくずれてトラブルになりそう。

しかしもはや、将来的には夫婦という形が本当に幸せな人生に適しているのか、考え直す必要があるのではないか。そんなことを考えた一冊でした。

おすすめ度 ★★★★★

哲学書。共感する部分が多いのは、今疲れてているからでしょうか。どういう形で人とのつながりを作って生きていくのが幸せか、そして合理的かを考えさせる本。

著者はニートで怠け者っぽく見えるけど、だからこそ、プログラマの素養があって、行きつく考えに合理性があるのかなと感じました。響きました。