どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

八木沢里志さんの「続・森崎書店の日々」を読みました。 〜森崎書店の再出発

八木沢里志さんの「続・森崎書店の日々」を読みました。

 

続・森崎書店の日々 (小学館文庫)

続・森崎書店の日々 (小学館文庫)

 

 

概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)

貴子の叔父であるサトルが経営する森崎書店は、妻の桃子が店を手伝うようになり、穏やかでのんびりとした時間が流れていた。貴子は仕事が休みの日には店へ立ち寄り、手伝いをしながら、旧知の神保町の面々との交流を楽しんでいた。とくに和田とは、ずっと「恋人関係」が続いており、それに微妙に嫉妬するサトルに、貴子は手を焼いたりしていた。サトルと桃子の結婚記念日、貴子は温泉旅行をプレゼントする。店を気にするサトルだったが、貴子が店番を請け負い、その間だけ森崎書店の二階に泊まることになる。ひさしぶりの森崎書店での生活に浮かれる貴子。店に遊びに来た和田は、古書店を舞台にした小説をずっと書きたいと思っていたと貴子に話す。貴子もそれは素晴らしいアイディアだと喜ぶ。少しずつ小説を書き続ける和田だったが、貴子はそんな和田との間にはっきりとした進展が見られないため、ひそかに不安を感じていた。そんな折、貴子は偶然にも和田が喫茶店で女性と会っているのを目撃してしまう。

内容のメモと一言感想

印象に残ったところ

前作「森崎書店の日々」で失恋した貴子に、和田さんという新たな恋人ができた。

新たな恋人ができてもなお、貴子は自分に自信が持てず、貴子の中には、新しい恋人と向き合おうとする貴子と、自己肯定感の低いうじうじした貴子とが共存する。

はたからみたら、恋人がいる幸せな女の子。だけど、胸中は。

この、貴子の中の天使と悪魔的な戦いに共感。

好きなところ

おじさんが妙に情けなく、桃子さんが、かっこいいところ。日本料理屋でバイトしていて貴子の恋愛相談に乗る桃子さんは、本当に素敵。そんな桃子さんがおじさんのことを肯定するところがまたよい。

おすすめ度 ★★★★

桃子さんのキャラが、特に本書では輝いていました。そして、ともちゃんも。

よりキャラが輝いている感のある、続編でした。

続編の方が好みでした。