鳩見すたさんの「アリクイのいんぼう 運命の人と秋季限定フルーツパフェと割印」「アリクイのいんぼう 魔女と魔法のモカロールと消しハン」「アリクイのいんぼう 愛する人とチーズケーキとはんこう」を読みました。
概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)
あなたの節目に縁を彫る。ここはアリクイが営むおいしいハンコ屋さん。
「有久井と申します。シロクマじゃなくてアリクイです」
ミナミコアリクイの店主が営む『有久井印房』は、コーヒーの飲めるハンコ屋さん。
訪れたのは反抗期真っ只中の御朱印ガール、虫歯のない運命の人を探す歯科衛生士、日陰を抜けだしウェイウェイしたい浪人生と、タイプライターで小説を書くハト。
アリクイさんはおいしい食事で彼らをもてなし、ほつれた縁を見守るように、そっとハンコを差し伸べる。
不思議なお店で静かに始まる、縁とハンコの物語。
ミナミコアリクイの店主が営む、瀟洒なハンコ屋兼喫茶店――『有久井印房』には今日もやっぱり「ちょっと訳あり」な人々が訪れる。
家庭と仕事の板挟みな毎日に癒やしを求めるワーキングマザー、顔も知らない父親の葬儀と相続問題に翻弄されるフリーター、さらに恋と嘘の狭間で心揺れる小学生に、先代店主の有久井師匠……?
あたたかく、そしてやさしいアリクイさんは今日もコーヒーとハンコをそっと差し出す。不思議なお店で静かに始まる、縁とハンコの物語。
えっ、印房存続の危機!? そして気になるアリクイさんの過去とは――。
「ということは、ハトの小説家も、カピバラのデザイナーも実在するんですね。アリクイのハンコ屋さんに」
ミナミコアリクイの店主が営む『有久井印房』は、コーヒーとケーキがおいしいちょっと変わった印章店。
訪れたのは鉄の女と呼ばれるバリスタに、姉たちに悩む末の弟、そしてトラブルメーカーな有久井印房大家さん。
アリクイさんは彼らのハンコに「人」を彫り、離れた心をそっと包み込む。
不思議なお店で静かに始まる、縁とハンコの物語。
内容のメモと一言感想
3巻ではまさかのアリクイさんの過去にまつわる話がでてくるところが意外でした。
単なるファンタジーかと思っていたアリクイが、実は何かのメタファーだったのかなと勘繰りたくなります。
アリクイが、そしてはとが、さらにはカピバラが、それぞれ過去をもつ人として
描かれているところに、意外な深みがあります。
アリクイさんは見た目のみならず、その人柄がお会いしてみたい感じ。
コロナ下の今だからこそ、こんなお店をいきつけに持ちたいなと感じました。
個人的にはムロさんのキャラに惹かれました。
おすすめ度 ★★★★
個人的にはフォカッチャシリーズよりこちらが好みでした。
ペンギンのでてくるシリーズも気になるところ。