どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

村上春樹さんの「騎士団長殺し」を読みました。~一気に読んだ後、隠喩に後ろ髪惹かれる。

村上春樹さんの「騎士団長殺し」を読みました。

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2017/02/24
  • メディア: 単行本
 
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2017/02/24
  • メディア: 単行本
 

 概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)

一枚の絵が、秘密の扉を開ける――妻と別離し、小田原の海を望む小暗い森の山荘に暮らす36歳の孤独な画家。緑濃い谷の向かいに住む謎めいた白髪の紳士が現れ、主人公に奇妙な出来事が起こり始める。雑木林の中の祠、不思議な鈴の音、古いレコードそして「騎士団長」……想像力と暗喩が織りなす村上春樹の世界へ!

内容のメモと一言感想

未読だった村上作品を読みました。

好きなところ

物語のラスト。

妻に去られた主人公のもとに、妻が返ってくるところ。
子どもが生まれ、家庭が作られるところ。

これまでの作品でなじみのあるモチーフ、顔のない男、妻に去られた主人公、井戸に似た穴等々がでてくるところ。

ねじまき鳥を彷彿とさせるものが多かったように思いましたが、ねじまき鳥より、穏やか。

これまでの作品と重なる部分に、知っている人キャラと再会した感がありました。

そしてこれまでの作品同様、とても、読みやすい。

おすすめ度 ★★★★

出てくるモチーフが何かのメタファーなんだろうなと思いつつ、その謎ときはできないけれど、それでも、世界観と雰囲気を楽しむことができ、一気に読んでしまえる作品でした。

それでもやはりそれぞれが何の隠喩かは気になるし、再読したくなる。

この後ろ髪惹かれる感、謎が残っている感は、他の小説ではなかなか感じないなと思う。