海野 つなみさんの「逃げるは恥だが役に立つ 全11巻」を読みました。
概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)
森山みくり(25歳)、彼氏なし。院卒だけど内定ゼロ、派遣社員になるも派遣切り、ただいま求職中。見かねた父親のはからいで、独身の会社員・津崎平匡(36歳)の家事代行として週1で働き始める。両者ともに快適な関係を築いたふたりだが、みくりが実家の事情から辞めることに。現状を維持したい彼らが出した結論は、就職としての結婚――契約結婚だった! ひとつ屋根の下、秘密と妄想(?)の生活が始まる……! オトナの諸問題に挑む海野つなみの新境地!
内容のメモと一言感想
同世代のママがドラマ見ていると聞いて、大人読みしてみました。
面白かったところ
世の中の主婦が家事を無償で引き受けていること、そのことについて感じるモヤモヤに焦点を当てているところ。
主婦の仕事は、家政婦をやとったら果たして年収いくらになるかと議論はされつつも、実際に家庭内で家事に対する報酬をもらっている主婦(主夫)の話は聞いたことがありません。
このなかなか金銭化が難しい現実に対し、家政婦から主婦になったみくりがもやもやをアサーティブに夫にぶつけていく様が心地よいです。
好きなところ
独身のまま50代を迎えたゆりさん、結婚にメリットを見出せない風見くんなど、脇役も現代ならではの設定で、それぞれがそれぞれの苦しみを抱えているけれど、しっかり考えを持っているからりりしくかっこよく見えるところ。
おすすめ度 ★★★★
ある意味究極の理想結婚の形を描いた作品。
最後の2冊は、主人公たちが、現実の2、3歩先を行ってしまって、少々置いて行かれた感がありました。
これから結婚する人に、結婚前に読むことをお勧めしたい作品。
時間が許せばドラマも見てみたかったです。