どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

八木沢里志さんの「純喫茶トルンカ」を読みました。~おいしいコーヒーが飲める、癒しの場所@谷根千

八木沢里志さんの「純喫茶トルンカ」を読みました。

純喫茶トルンカ (徳間文庫)

純喫茶トルンカ (徳間文庫)

 

 

概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)

「純喫茶トルンカ」は美味しい珈琲が自慢のレトロな喫茶店。東京の下町にひっそり佇む店には、魔法をかけられたようなゆっくりとした時間が流れ、高校生の看板娘・立花雫の元気な声が響く。ある日バイトの修一と雫が店に出ていると、女性客が来店。突然「あなたと前世で恋人同士だったんです」と修一に語りだし…。孤独や悲しみを抱えた人々の心がやわらかくドリップされていく…。ほろ苦くも心あたたまる物語。

内容のメモと一言感想

本書はトルンカでバイトする修一くん、トルンカに通うひろさん、トルンカのマスターの娘雫が主人公の3話を含むオムニバス。

印象に残ったところ

三者が三様に過去の傷を抱えているところ。

両親の不仲による子ども時代の思い出、若い頃恋人を捨てた思い出、そして、姉を亡くした思い出。

ディープな過去と、傷を抱えた彼らの成長物語。

好きなところ

一歩間違えると暗い話になりそうだが、主人公たちには彼らを支える存在がいて、彼らを含む居場所であるあたたかなトルンカ、そしてトルンカを包む谷根千が、暖かく癒してくれる。

コーヒーの描写が素晴らしい。美味しいコーヒーが飲みたくなる。コーヒーや喫茶店にまつわるうんちくもよい。

おすすめ度 ★★★★

サッと読めて、読みやすく、主人公の成長と癒しがあるオムニバス。
読んで癒される読む人を選ばないサプリ小説。

欲を言うと、もう少しくせがあってもよいかな、と思った。

続きと、著者デビュー作も気になる。

 

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