どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

石原加受子さんの「妻が抱える夫ストレス」を読みました。~夫婦喧嘩の即効策は戦いから降りる。夫を嫌いという感情も、認める。

石原加受子さんの「妻が抱える夫ストレス」を読みました。
妻が抱える「夫ストレス」

妻が抱える「夫ストレス」

 

概要

本書は「自分中心心理学」を提唱する心理カウンセラーの石原さんによる本です。
夫が定年で家にいる時間が長くなってなぜかいらいらする。
本来最も信頼のおけるパートナーであるはずの夫がいるとストレスになる。
そう感じる女性にむけて書かれた本です。
 

内容のメモと感想

自分の感情に敏感になる

まず、夫のことを好きか嫌いかどうかに気づいてほしいとのこと。
著者に相談が寄せられるケースの中には、関係が良くなりそうになると、なぜか自分から争いを仕掛けてしまうと言う、自覚していないだけで本当は仲良くしたくないケースもあるとのこと。

嫌いなら嫌いで戦いから降りる

ちょっとカチンときたら、気分悪いなと思ったら、自分が感情的になって言い返してしまいそうだなと思ったら、そこで会話を止めてみることが勧められています。
やめるのポイントは「夫が否定的な言い方をしたところ」。
これに対し、「あっそう」「わかった」「そうなんだ」「へー」「はい」
なんでもいい肯定的な一言言ってからその場を去ります。
もし、肯定的な言い方をすることに抵抗があれば、
「そうなんだ」は、あなたはそんな否定的な言い方しかできないんですね、私はそんなあなたを認めます、今のあなたはそんな状態なんですね、の「そうなんだ」だと思うとよいとのこと。
また、「わかりました」は、あなたのそんな生き方を認めます、けれど私があなたの人生に合わせることができません、私は私の人生を大事にします、私も自分の気持ちの方を優先したいと思います、だから私が自分のために行動します、と言う意味の「わかりました」と思うとよいとのこと。
とにかく「自分のため」に争いから立ち去る。
マイナスな気分になりそうになったら即座に離れる。
これは具体的で、すべての人間関係に応用が利きそうな戦略でした。

共感を求めない

私の自由を認めて欲しい。
私のことを理解してほしい。
心の通い合う会話がしたい。
などといった精神的な要求に応える能力を夫に求めない。
夫はそんな難解な事は理解できないんだと承知しておいたほうがはるかにストレス思えない。
そうですか、そこはあきらめるのですか。といささか残念な気もしましたが、期待して応えてくれないストレスをなくすには求めない。明快な解です。

否定的な関わり合いを減らして肯定的な関わり合いを増やす

夫が自分でやってくれればそれだけ妻が煩わされなくなる。
今日は出かけるから、ご飯は自分で作るなり買ってくるなりしてね、と言ってみたら案外簡単に受けられるケースも多いとのこと
そんな一つ一つに対して「ありがとう」を伝えること。
ありがとうと言える肯定的な関わり合いを増やす。
 
以上、前半は否定的な関わり合いを減らす具体的な方法、最後は肯定的な関わり合いを増やす方法が書かれています。

おすすめ度★★★★

結婚してはや10年を超えました。
当然うまくいかないこともあり、これまでに何冊か夫婦関係に関する本を読みました。本書は、夫を嫌いであってもよいと、その感情を肯定することがはじめに書かれてお
り、その点新鮮に感じました。
 
著者の石原さんの本は今回初めて読み、自分の感情を大切にする、自分中心心理学、興味を持ちました。
近年、幸せな生き方に対する価値観が上がり、「自分の感情」にスポットが当てよう、というメッセージが書かれた本が増えたと感じます。
石原さんの本、もう少し読んでみたいと思いました。

 

妻が抱える「夫ストレス」

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