どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

村山由佳さんの「【合本版】おいしいコーヒーのいれ方 Second Season」を読みました。~勝利をそんなにいじめないで……これぞ著者の神髄感のあるセカンドシーズン。

村山由佳さんの「【合本版】おいしいコーヒーのいれ方 Second Season」を読みました。

 

概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)

何の保証もないとわかっていても、彼女から強い約束を引き出したい。僕だけだ、と。一生、僕以外は愛さない、と。遠距離恋愛で、思うように会えない勝利とかれん。久々に週末を一緒に過ごすが、ちょっとした誤解から、なんとなくギクシャクしてしまう。愛おしすぎて、相手を思いやる気持ちが空回りする。それでも少しずつふたりの歩みはすすんでいく……。Second Season全9冊を1冊にまとめた合本版。

内容のメモと一言感想

印象に残ったところ

天使の卵シリーズしかり、星々の舟しかり、著者は、Sですね。
毎度、主人公を、これでもかというくらいのきついシチュエーションに落とし込みます。
しかし、絶望的状況下でそれでも生きていく主人公の再生に、引き付けられるのも事実。

セカンドシーズンの勝利も、大切な人の大切なものを事故で奪ってしまうという、人として、かなりきつい状況に追い込まれます。

何もかも捨てて異国に逃げた勝利が、自分の犯した罪に向き合おうともがくプロセスを描くのが、セカンドシーズン。

ファーストシーズンより遥かにヘビーで、ファーストシーズンの平和さが懐かしくなります。

しかし、セカンドシーズンの方が著者の醍醐味が出ているとも言えます。

セカンドシーズンで、語り手が、すでにすっかり顔なじみになったキャラクターにうつりかわっていくところも、よかったです。

おいしいコーヒーのいれ方をkindleで読むならば……合本版か1冊ずつ買うか

本シリーズは

  • ファーストシーズン全十巻、
  • セカンドシーズン全九巻
  • シリーズ通して全19巻

あります。

 

今回、ファーストシーズンは面白いかどうか分からなかったので、1冊ずつ買いました。そして、ファーストシーズン後半で「これは最後まで読むなぁ」と確信し、セカンドシーズンは合本版を買ってみました。

以下合本版のメモです。

合本版のメリットデメリット

メリット:Kindleでちまちま購入する手間が減る。

デメリット:金銭的なメリットはあまりない。9冊が1冊になった本なので、ページ数が膨大。何ページ戻るとか、あれ、どこに書いてあったっけ、という戻り読みが非常にやりづらい。

後々のことハンドリングを考えると、合本版ではなくて1冊ずつ買った方がいいかもなと思いました。

全シリーズ一気買いのセールでポチしてしまうのが、一番良いのかも?

今後のためのメモでした。

おすすめ度 ★★★★

 

軽く平和なファーストシーズン。重く苦しいセカンドシーズン。

おいしいコーヒーシリーズから村山さんの本を読み始めた方で、セカンドシーズンが好きな方には、天使の卵シリーズもおすすめです。