どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

南章行さんの「好きなことしか本気になれない」を読みました。

 

南章行さんの「好きなことしか本気になれない」を読みました。

 

好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術

好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術

  • 作者:南 章行
  • 発売日: 2019/08/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

概要

本書は、「スキルのフリーマーケット」である株式会社ココナラを始めた南章行さんによる本。
著者によれば、本書の役割は

正解のない世界を生き延びる方法を皆さんと一緒に考えること。
著者が提案するのは、キャリアではなく、自分のストーリーを生きる方法。

本書は、

正解がなくても、セルフリーダーシップを発揮して、意思決定をして、自分を生かして、生きて働いて、食って、楽しんで、愛するための方法

が書かれた本とのこと。

その具体例として、南さんご自身のが歩まれたキャリアのエピソードが随所に書かれた本です。

内容のメモと感想

目の前のことに100%の力を尽くす

住友銀行の中で調査部に行くということを目標に全力を尽くされたエピソードが印象的。
それを確実にするためにできるすべてのことをやりきった様子が描かれています。
ここでできることとは、南さんのやり方でできる、人より得意なこと。
銀行の支店の泥臭い住宅ローンの仕事を一つ一つ全力でこなし、また支店の中の女性マネジメントにも全力で当たったとのこと。

自分探しをする暇があったら、仮説を立て意思決定をし、人より得意な事を磨く

転職先のAPでのエピソードが印象的。
APは非常に優秀な方が多く、成果で全てが決まる、とてもシビアな会社。
他の人に負けない強みがないと辞めるしかないという厳しい環境だったとのこと。
そのような環境で比較優位のスキル、つまりそのコミュニティーにいる人と比べて、自分が得意なものを見つけ、自分にラベルを張る方法の具体例が書かれています。

それは、自分がその場の人より相対的に何か得意かを考え、得意ラベルを自分であり、得意なことに全力を尽くすこと。
南さんは当初は比較優位に過ぎないと自認されるファイナンスについて、「僕はファイナンスが得意です、ファイナンスのことなら僕に聞いてください」と公言し、勉強はもちろん勉強会を主催し、本当にファイナンスに強い人という立ち位置を作ったこと。

ここでは、意思決定の重要さ、つまりこれを自分のスキルにすると決める見つける、これをスキルにすると意思決定することの重要さが書かれています。

探すのではなく、決めて行動する

パートナー(奥様)と20台前半の若さで結婚された理由もエピソードとして書かれています。
南さんは大学の時に出会った女性と結婚されたとのこと。
もちろんその後の人生でより良い人と出会う可能性が無いとは言えません。
しかしより良い人と出会うことを待つよりも、その人を最高の人にすることを目指したとのこと。
20台の若さでその意思決定ができることに驚嘆です。

ハードスキルだけではなくとソフトスキルを学ぶ

人間としてのスタイルを自覚して伸ばす。
南さんのスタイルは相手の懐に飛び込人間関係を築きながら仕事をしていくというもの。
自分なりの人間関係の作り方に自覚的になり、それを伸ばしていくことをの重要性が書かれています。

働く理由は自己実現から社会実現へ

今働く理由は二極化していて、自己実現の途中にある人たち、そしてもう一方は舌自己実現なんて無理とあきらている人たちがいるとのこと。
ラストは、これから人生100年時代、働く理由は自己実現にとどまらず、社会実現を伴うものに変わっていくよう願っているという言葉でくくられています。

本書のキーワードと感じた言葉は「意思決定」。
初めから一直線の結論は見えないけれど、ストーリーをつづるためには、その場その場では明確に意思決定をして、その時全力で取り組むことに全力であたり、場面場面は最短の道を歩むのが大切だと受け取りました。

ふわふわとした曲線ではなく、直線をつないでいって、自分のストーリーを作るようなイメージ。

おすすめ度★★★★

意思決定の大切さと、その上での効率よく集中することの強さを感じた一冊。
母としては、その何かに全力集中しているそうとう忙しい間、家族がどうサポートしていたのか、ご自身は家族にどう貢献されていたのかが気になりました。 

 

好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術

好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術

  • 作者:南 章行
  • 発売日: 2019/08/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)