どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

泉 ハナさんの「外資のオキテ」を読みました。~将来、英語を使って仕事をしてみたいなと思う方、就活中の方におすすめの小説

泉 ハナさんの外資のオキテを読みました。

 

外資のオキテ (角川文庫)

外資のオキテ (角川文庫)

  • 作者:泉 ハナ
  • 発売日: 2018/09/22
  • メディア: 文庫
 

 

内容(「BOOK」データベースより)

英語を使う仕事にあこがれていた貴美子は、一念発起して会社を辞め、語学留学を決行。帰国後、悪戦苦闘の転職活動の末、なんとか決まった米系企業で外資での一歩を歩み始める。キャリア志向のヒステリック上司、ステップアップのために職場を切り捨てる無情な先輩…。絵に描いたような癖のある面々に翻弄されながらも、少しずつ仕事の本質に気づき始めて―。外資系企業を舞台に繰り広げられるリアルお仕事成長物語。

感想

「外資」で働く。その働き方は結構多様

外資で働くと言っても、バリバリの正社員として働くのか、派遣社員として働くのかなど、その働き方は多様。
言われてみれば、一つの会社にもいろんな仕事があって、いろんな働き方の社員がいるのも当然だし、会社変わればまた全然変わるのもまた当然です。
実際に働いくまでは、仕事の実態はなかなかつかみずらくて、例えば雑誌やドラマや、そして、もしかしたら小説の、キラキラしたイメージに惑わされるのも十分うなずけました。

興味のある仕事はインターンシップに行ったり、実際現場を見たり、そこで働いている人の話を聞いたりする。
これ、よく言われてることですけど、新卒の時はできませんでした。
でも本当にそこまでやるべき。
これから就活する人や転職する人にぜひに読んでほしいと思いました。

日本企業も悪いところばかりではない

古きよき日本企業が嫌で飛び出したけれど、外資系企業に行くと日本企業が懐かしい気持ちになる。この気持ちわかる気がするなと思いました。

例えば飲み会でコミュニケーションを作ろうとしたり、転勤先で上司が部下のアフターファイブまで面倒を見たり。
昔の日本企業にあって、今の外資企業にないものの中で、日本人の働きやすさを上げるものも、何かがあった気がします。
それが何だったのかを分析して、今度はうまく制度として融合させた会社が日本人にとって一番働きやすい会社なんじゃないかなと思いました。

「英語ができる」の幅も広い

英語を学ぶために留学に行っただけでは、仕事に使える英語を学べていない。
これは痛い指摘です。
家族の海外赴任についていった帰国子女や英語のために赴任した経験。
これらの経験がない人が仕事に使える英語を学ぶのはやはり相当難しいなと思いました。

逆に言うと、人間それぐらいの必要性がないと語学をそこまでは学べないのかもしれません。

おすすめ度 ★★★★

読みやすい。
主人公が適度に等身大であり、適度に向上心がある。共感しやすい。
将来、英語を使って仕事をしてみたいなとぼんやり思っている人にオススメの1冊。

 

外資のオキテ (角川文庫)

外資のオキテ (角川文庫)

  • 作者:泉 ハナ
  • 発売日: 2018/09/22
  • メディア: 文庫