坂木司さんの「青空の卵」を読みました。
概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)
外資系の保険会社に勤める僕・坂木司には、一風変わった親友がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。複雑な生い立ちの鳥井は外部との接触を極力避け、僕を通じて世界を見ている。そんな鳥井の関心を外の世界に向けるため、彼との食卓に僕が出会った身近な謎を披露していく。大人の視点で推理し、子供の純粋さで真実を語る鳥井は、果たして外の世界へとはばたくことができるのか。《ひきこもり探偵》シリーズ第一弾!
内容のメモと一言感想
大人の視点で推理し、子供の純粋さで真実を語る探偵鳥井と、ワトソン役のいい人「坂木司」の物語。
外見は大人、中身はこども。
なんとなくコナンを彷彿とさせる設定ですが、実は逆。
鳥居はこどもの純粋さを持ったままの大人。垣間見える素のこどもの顔には、ある意味驚かされます。
印象に残ったところ
ワトソン役坂木司が人より少しおせっかいなところ。
少し困っていそうな他人に親切にするかどうかは逡巡するところ。
本当に困っている人が少しでも助かる可能性と、自分がおせっかいに思われることをはかりにかけ、自分がどう思われたって大したことはない。
本当にこまっている人が助かればそれでよいのだとそれを実行にうつす坂木司を見習いたいです。
人よりちょっとおせっかいでもそれでいいんだと私も思います。
それで具体的に何ができるかだよね、と思いました。
おすすめ度 ★★★★
ひきこもり探偵一冊目。期待通り面白かったです。
2冊目に続きます。