斎藤孝さんの「雑談力が上がる話し方」を読みました。
概要
本書は東大を経て、現在、明治大学で教育学、身体論、コミュニケーション論などの先生をしていらっしゃる斎藤孝さんによる本です。
昨今雑談が苦手な人が増えていること、雑談の重要性、楽しい雑談ができるようになるヒントが書かれた本です。
内容のメモと感想
雑談は中身がないことに意義がある会話には2種類ある。
何らかの要件を伝える会話と、それ以外の会話。
一般論や結論を言うと会話が終わってしまう。
色んな話題を行ったり来たり、その周りをぐるぐるしたりするのが雑談。
雑談のコツ的なところ
相手の見えているところを褒める。
ネクタイだったり、お家にお邪魔したら家にかかっている絵だったり。
偏愛マップを作る。
この人はこれが好き、この人とだったらこのネタで盛り上がるというネタを持っておく。
例えば、TOKIOの国分太一さんは雑談がとても上手で、1年以上前に斉藤先生とされた会話を覚えていて、再開されたときにそのネタで話をふってくれるとのこと。
30秒雑談ゲーム
すれ違いざまに30秒雑談するゲーム。先生の教室ではどんどん人を変えていく。
挨拶+ αのちょっとした話をする力を鍛えられるゲーム。
これは現在の生活スタイルに合った雑談。
雑談力は生きることそのもの
例えばパーティー会場で話す人がいなくて困っている人がいた場合、その人にとって雑談をふられるということは大いなる架け橋となる。
機嫌の悪いおじさんの不機嫌をやわらげることもできる。
雑談は自分が強く生きるための力でありながら同時に人に生きる力を与えるもの。
おすすめ度★★★★
カフェでの雑談をきくことからの「雑談」の解析(その周りをぐるぐるしたりするのが雑談)、現代にあうのは30秒雑談であることなど、なるほどと思うところの多い本でした。
雑談が生きる力になるという点、年を重ねるにつれて、実感できて来たような気がします。