堀公俊さんと加藤彰さんの「ファシリテーショングラフィック」を読みました。
最近PowerPointを使った会議やウェブ会議が増え、ホワイトボードに議事録を書く機会が減った気がします。
でも本当にそれで良いのでしょうか。
会議の議論を見える化することによって予想外のアイディアとせがむことができるとする2冊の本を読みました。
ビジュアル・ミーティング 予想外のアイデアと成果を生む「チーム会議」術
- 作者: デビッド・シベット,監訳:堀公俊,株式会社トライローグ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/04/19
- メディア: 単行本
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ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ)
- 作者: 堀公俊,加藤彰
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 単行本
- 購入: 22人 クリック: 124回
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内容のメモと感想
2冊の本の位置づけ
『ビジュアルミーティング』
ビジュアルミーティングの著者、デビッド・シベットさんはダニエル・アイスファーノさんと並び、ファシリテーショングラフィックの創始者とされています。今日本で活躍するファシリテーターの中には、私のもとで修行を積んだり、影響を受けた人が少なくないとのこと。本書は著者の初めての翻訳であるとともに、35年に及ぶファシリテーター人生の集大成とのことです。
『ファシリテーション・グラフィック』
今週の著者の堀公俊さんは、ビジュアルミーティングの訳者の1人でもあります。また本書は加藤明さんとの共著でもあります。お二人は日本ファシリテーション協会の会長さんと理事であります。
『ビジュアルミーティング』を読んで、大筋に納得したところで、日本人向けの「ファシリテーショングラフィック』を読むと日本の会議に使いやすくなるのではないでしょうか。
会議をビジュアル化することのメリット
デビットさんはビジュアルミーティングのメリット3つ挙げています。
- 参加意識を向上させられること
- 全体の関係性が把握できること
- 記憶が共有化されること
これに加えてファシリテーショングラフィックの著者堀さんは日本においては、
「発言の属人性が消える」
これも1つのメリットであると書いています。
その他少し細かく言いますと 、
- 議論のポイントにメンバーの意識を集中できる
- 発言を定着させて発言者に安心感を与える
だから、
- 意見が出る
- 意見が噛み合う
- 意見がまとまり
話し合いがハッピーになるとのことです。
ビジュアル化の具体例
『ビジュアルミーティング』にはビジュアル化の具体例として7つ挙げられています。
- ポスター 注目を集める→ここを見て! と言うことを表す
- リスト 列挙する→箇条書き
- クラスター 分類する→情報のクラスターを作る、ポストイット
- グリッド 構造化を探す→SWOT分析
- ダイヤグラム 理解を深める→マインドマップ
- ドローイング 腑に落ちる→メタファーとなる絵を書く
- 曼荼羅 全てを合わせる→ターゲット図
「→」は具体例の1つであり、本にはもっといろいろな形が描かれています。
先日、板書の極意と言う本を読み、それをきっかけで今回この2冊の本を読みました。
3冊読んで感じたことは私たちは、お互いの頭の中を、思った以上に理解していないのではないかと言うことです。
会議中にホワイトボードにイラストを書く。
ちょっと勇気のある行動かと思います。
まずは自分のノートから、次に2人の打ち合わせから。
少しずつビジュアル化、グラフィック化してみたら、何かが変わるかもしれません。
ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ)
- 作者: 堀公俊,加藤彰
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 単行本
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ビジュアル・ミーティング 予想外のアイデアと成果を生む「チーム会議」術
- 作者: デビッド・シベット,監訳:堀公俊,株式会社トライローグ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/04/19
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