天野暢子さんの『テレビに学ぶ伝える技術』を読みました。
内容のメモと感想
本書は、
- 人前で上手なプレゼンがしたい
- わかりやすい説明ができるようになりたい
- 人の心をつかみたい
そう考えている方にテレビキャスターのようにわかりやすい伝え方をするにはどうすればよいか。
そのノウハウをまとめた本です。
著者の天野さん
著者の天野さんは.新卒で広告代理店に就職し、
- 新聞雑誌の担当
- ラジオテレビの広告
- チラシを交通広告
- イベント
等を担当されその後
- 新聞記者として取材をして記事を書いたり
- 広告主として雑誌の広告やcmを作ったり
- webサイトやビデオの制作経験したり
「プレゼン」に関し、あらゆる媒体で経験を積まれた方です。
その天野さんが最後に経験したのが「テレビ」。
テレビの真髄は何か
そんなプレゼンのプロである天野さん。
テレビの真髄は何かと問われたら
「情報を『見せる』ことです」
と答えるそうです。
でも、意外なことに、テレビ業界で働く方はその凄さに気づいていないとの事。
本書はプレゼンのプロである天野さんだから気づいた.テレビの業界の「伝える技術」をまとめた本なのです。
テレビに学ぶ伝える技術が具体的に37個
本書にはテレビに学ぶ伝える技術が具体的に37個書いてあります。
この中から私がなるほどと思ったテクニックを3つご紹介。
最初に結論、がテレビの鉄則
「今朝関越自動車道で、乗用車4台が絡むスリップ事故がおきました」
ニュースでは最低限伝えなければいけない事実を1番最初に伝えます。
プレゼンでも同じ。
冒頭で概要を短く伝えるためのコツは「何がどうした」を15秒以内で話せること。
例えば
「これからご紹介するのは製造にかかる時間をが3割カットできる装置です」
のように具体的な数字が入っていることもポイントだそうです。
タイトルは短いほど偉い
「元祖! 大食い王決定戦」
「踊る! さんま御殿!! 」
タイトルだけで番組の内容がイメージできたり誰が出ている番組かが分かります。
つまりこれらのタイトルは、内容や出演者など視聴者が番組を選ぶための判断材料を確実に伝えているタイトルなのです。
ポイント3つ。
- コンパクトな文字数
- 固有名詞
- 記号
これらを駆使することでひと目でもわかるタイトルができるとのこと。
テロップが16字までしか使われない理由
とにかくコンパクトに。じゃあ一体何文字までならいいの?
答えは16文字まで。
これからこんな内容を放送するしますよというタイトルテロップは15から20文字しか表示されていないそうです。
これが人間が2秒(一瞬)で認識理解できる文字数の限界だそうです。
文字数を減らすために
- 外来語アルファベットにしたり
- 漢字にしたり
- アイコンを使ったり
する工夫をします。
というようなすぐにできる具体的なテクニックが37個書かれています。
あらゆるプレゼンが、明日から良くなるかもしれない、特に売り込みをする方にオススメの1冊です。