私は人見知りで大勢の人の前で話すことは苦手な方です。その結果、なのでしょうか、声が小さく聞き取りにくいようです。少々耳が遠くなった母や祖母に聞き返されるのはともかく、夫や子供にも聞き返されることがあり、「ああ、本当に聞き取りにくい声なんだな」と認識するに至りました。
というわけで、こちら、読んでみました。
以下、メモと感想です。
1章 声の出し方話し方で人生が180度かわる
・重要なのは「話した」かどうかではなく「伝わった」かどうか。
(コミュニケーションの基本ですね、ごもっともです。)
・良い声とは①聞き取りやすく、②説得力があり、③相手を心地よくさせる。
(①と③は思いやりですね。)
・声と話し方を磨くことで人間力が磨かれる。場を明るくすることができる。創造性が生まれやすい環境となる。
2章 声のしくみを知ろう
・5つの良い声。張りのある声、通る声、明るい声、響く声、柔らかい声
(私が目指すのは通る声、柔らかい声。)
・声は呼吸→声帯振動→共鳴→調音で言葉になる。
(呼吸で音の大きさが、振動数で高さが、共鳴で大きさや音色が決まる)
3章~5章 エクササイズと実例
・呼吸の練習やハミングを使った共鳴の練習等
読む前は、声というテクニックを磨いてもなんかうさんくさいんだよなー、と言う懐疑的な思いもありましたが、相手に聞き取りやすい心地よい声でコミュニケーションすること自体が相手に対する思いやりだなと気づかされました。身勝手でした。反省です。素直に考えると、素敵な声の人には憧れますし、そうなりたいですものね。
この本はDVDに価値があります。一通りエクササイズをやっただけですが、お腹から声を出すとこんなに腹筋を使うんだ!実感できました。どのエクササイズが苦手か、で自分のどこが悪いかもわかると思います。私は特に滑舌のエクササイズが苦手でした。(「イウイウイウイウ、エオ…、アオ…」「ラナラナラナラナラナ、レネ…、リニ…、ロノ…、ルヌ…」)やってみると、顔や舌の筋肉が衰えちゃってるな…と実感。うまく生活に取り入れて続けられれば、本当に声が変わるかもです。声に問題があると感じている方にお勧めです。DVDを、是非実践してみてください。