育児と仕事の両立等の兼ね合いで、今年度、一部在宅勤務を行うことになりました。在宅ってどんな感じなんだろう、どんな問題点が出るんだろう、と不安も感じています。予習のために読んでみました。
リモートチームでうまくいく マネジメントの?常識?を変える新しいワークスタイル
- 作者: 倉貫義人
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2015/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本の著者が社長を務める会社ソニックガーデンは在宅勤務を認めており、上手に運用しています。在宅勤務をしている社員の割合がかなり高く、社を上げて、在宅勤務をうまく運用するための改善を図っているという点で、私が実際に参考にすることはできないことが多かったです。が、リモートで働く社会の可能性について書かれており、面白く読むことができました。
以下、印象に残った点と感想です。
・リモートワークはナレッジワークに向いている
・場所は離れていても同じ時間帯に働く
・会議はラジオ参加が可能(オープンでだれでも傍聴参加できる)
・飲み会もリモートでできる
・雑談(チャット)をできる環境の工夫。アイディアは雑談で生まれるから。(雑談のチャットのためのソフト、Remottyはオープンにされているそうです。)
・セルフマネジメントができることが前提
・セルフマネジメントができるとは:タスクばらし(仕事を30分~1時間に分解)、チームの目標を理解してどれに取り組みことが最も優先順位が高く効果的なのか考えて選ぶ、ふりかえりのフレームワーク:K:keep、P:Problem、T:Try。
リモートワークのための環境の整え方は、その会社が在宅勤務をどの程度認めているか、実際に何割の社員が在宅勤務をしているかによって、会社の力の入れ方が変わると思いますので、参考にしたくても実際には難しい方が多い気もします。が、リモートワークってうまくやればこんなメリットがあるんんだ!という点で目からウロコの発見が多い本でした。
在宅勤務ができる=セルフマネジメントができるという点は、納得です。さらに、情報格差をなくすためにすべてをオープンにすることや、誰がなにをしているかをオープンにするということは実際に通勤して会社に勤務している場合でも達成できていないのでは。(少なくともうちの会社は達成できていないです。)在宅勤務を認めていない会社にも、風土改革のヒントが込められた本です。