読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

1冊の本を読んで、1つの疑問を解消しよう。

GoogleとAmazonはやっているけれど、ソニーとパナソニックがやっていないこと。『世界を知る6つの特別講義』~第5講~

bookー実用書
大前研一さんの世界を知る六つの特別講義を読んでいます。
本日は第5講。
 
第5講のテーマはいよいよ世界経済。
 

世界経済の成長鈍化している。ではbricsは?

本書は2016年3月初版の本ですが、データは2 3年前のものです。
本書によれば世界経済の成長は2012年に比べ先進国、新興国ともに鈍化しているとのこと。
これはいろんなところで耳にしますね。
そしてbrics 。
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカはどうなのでしょう。
なんとこれらの5つの地域でも経済成長は低迷しているとの事。
そしてその原因は政治の腐敗であるとのことでした。
政治の腐敗を評価する指標として「腐敗指数ランキング」というものがあるそうで、bricsはいずれもひどく腐敗しているのことでした。
 

いま世界のお金はどこにあるのか?

いま世界的に金利が圧倒的に低くなっています。
そしてこのお金はどこに流れているのか。
昨今どの国もそれほど信用できない。
そういう状況下では国債が売れない。
その結果、現在株高であることもあり、世界のお金は、先進国の株に流れているとのことでした。
 

Appleがアメリカ国内でiPhoneを製造しない理由は何か?

税金のためだそうです。
AppleのCEO、ティムクックはアメリカの議会に呼ばれたそうです。
そこでティムクックはこう答えたそうです。
 
iPhoneをアメリカで製造してもコストは4ドルしか上がらない。
問題は税金です。
帰ってきてほしいのであれば法人税を安くしてください。
 

AppleGoogleAmazonをやっているけれど、ソニーパナソニックがやっていないこと

Appleアイルランドの子会社に知財の開発コスト・権利を移転しているそうです。
そしてアイルランドの子会社は、例えば日本法人に販売を委託する。
日本法人が出した利益はアイルランドに戻ってくる。
それを本社に配当という形で渡す。
なぜこんなことをしているのか。
答は節税です。
アメリカの法人税率は40%。
アイルランド法人税率は12.5% 。さらに特典も利用しているとのことです。
日本の法人税率は、アメリカと同じで40% 。
にもかかわらずソニーパナソニックもこのような合法的節税スキームは利用していないのです。
 
第5講の最後に、「大前流改革案」と称し、大前さんの日本を立て直すための提案が載っています。
提案は3つ。その一つが、
 
・お金が市場に出てくる仕掛けを作ること
 
日本人は預金が多い。
それは知っていましたが数字は知りませんでした。
日本人の個人金融資産は約1,600兆円あるそうです。
これの1%でも出てくれば16兆円。
これが市場に出てくれば、経済に与える影響大きいでしょう。
あとの2つは、
 
・税制の抜本改革
・規制を撤廃して特色のある、旗になるプロジェクトを作ること
 
残念ながらこの提案を評価する頭、私には無いですが、どちらも納得でした。
残るは第6講。テーマはアジアです。
よろしければお付き合いください。

坪あたりの売り上げが日本一の店。どこだか知っていますか?『世界を知る6つの特別講義』~第4講~

bookー実用書
大前研一さんの世界を知る六つの特別講義を読んでいます。
本日は第4講。第1講、第2講、第3講はこちら。
第4講のテーマは消費者。
 

消費者が消えた?

昨今、「消費者が見えにくくなった」と言われているそうです。
これはどういうことかというと、消費者が多様化したということです。
お父さん・お母さん・子供2人の4人家族はもはや典型的ではありません。
経営者は、消費者を取り巻く環境が大きく変化して、所得・働き方・年齢・世帯構成が大きく変化していることを理解して、顧客像(ペルソナ)を作らなければいけません。
 

ペルソナ分析とは?

ペルソナ分析とはお客さんを具体的に設定することで、お客さんのイメージを絞り込むマーケティング手法です。
具体例として料理レシピのアプリが取り上げられています。
従来のアプリは、「ハンバーグ」といった食べ物をキーワードにしてレシピを調べるだろうと言う前提で作られていたそうです。
ペルソナ分析を用いる場合、新しい顧客を設定する所から始まります。
例えばペルソナとして独身の30代のOLを設定します。
次にOLさんが置かれている環境や心境を推測します。
そうすると、家に帰ってから玉ねぎを切って、挽き肉をこねて、ハンバーグを作るという事は想定しづらいです。
ユーザーの心理に合わせレトルトや、コンビニで手に入る食材から作ることができるレシピの方がニーズが高いのではと考えます。
 

多様化するお客さんに合わせた2つのマーケティング対策

大きく2つあるそうです。

1 適応化対策

お客さんの多様化に対応してそれぞれのニーズに個別に異なるサービスで対応する方法だそうです。
具体例としてナチュラルローソンが挙げられていました。

2 標準化対策

異なるお客さんの好みや行動に共通点を見出して1つのサービスを提供するやり方です。
具体例としてユニクロが挙げられていました。
 

成熟市場で欠かせないものとは?

今のような成熟市場では高くてもモノやサービスにお金を払ってくれる消費者が欠かせません。
「熱狂的なファン」を作るということについて書かれています。
昨今の「新しい口コミ」では
・1部のファンが熱心に応援してくれて、
FacebookTwitter等を通じて評判が拡散する
という流れになっているそうです。
この新しい口コミで成功した例としてJR九州が挙げられていました。
JR九州は7つ星だけではなくて以上にユニークな観光電車をたくさん作っているということです。
多様化した顧客に対してみんなにおけるものではなくてあえて、ターゲットを絞って「これは私だけのためにある」というサービスを作り熱狂的なファンを生み出すことが重要と書かれています。
 

坪当たりの売り上げ日本一を誇る百貨店

伊勢丹新宿本店メンズ館だそうです。
ここはおしゃれな中高年男性をターゲットとし、彼らの心をくすぐるような仕掛けが満載の売り場だそうです。
なぜか本館の中にあるとダメで、独立した店舗でメンズとしてやると売れるとのことでした。
著者は男性客は買い物している姿を女性に見られたくないという心理が働いているのかもしれないと推測しています。
8階には「チャーリーヴァイス」というコーナーがあるそうです。
これは架空の人物「チャーリーヴァイス」が選定したという設定で、彼がどんなものを買っているのかどんなライフスタイルを好むのかをみんなで研究しチャーリーの世界観を売り場に反映させているものだそうです。
ペルソナ分析を行い、適用化対策を行い、熱狂的なファンを作るのに成功した事例といえます。
 
その他4章に登場したキーワードは、
・女性のライフコースを十二個のボックスに分ける
・イオニスト
・終活
・軽自動車人気
等々 。旬の消費者ってこうなってるんだ、それが俯瞰できる内容でした。
次章はいよいよ世界経済のお話。
ご興味ございましたら、引き続きお付き合い下さい。
 
 
 

シャープはなぜ失敗したのか? サムソンはなぜ成功したのか? そして、日本企業のこれからのあり方。『世界を知る6つの特別講義』~第3講~

bookー実用書
引き続き、大前研一さんの世界を知る六つの特別講義を読んでいます。
本日は第3講。第1講、第2講はこちら。
 
 
 
第3講は技術と市場とイノベーションについて書かれています。
 

シャープの失敗

日本企業は特許出願数も多いし、技術開発も得意です。
なのになぜ市場のシェアが低下しているのでしょうか。
日本企業が技術開発に貢献した
・Liイオン電池、
・DVDプレーヤー、
DRAM 、
・カーナビ
に焦点を当て、シェアの推移を見てみると日本が優位であったのは最初だけです。
新しいものが普及し始めるとすぐに、そのシェアは海外に奪われています。
これはどういうことかというと製品の元になっている技術や素材を簡単に海外に持っていかれてしまっているということだそうです。
そして「世界の亀山モデル」と謡って売り出したシャープの液晶。
これについて著者は、シャープが作ったものと海外企業が作ったものでほとんど差はないと切り捨てています。
 
『パネルを亀山で作ったかどうかでブランドの差別化ができると考えた経営者はだいぶ勘違いをしています』
 
と。
これには少し笑ってしまいましたが納得しました。
お客さんにとっては、どこで作ったかというインプットはどうでもよくて、どんなものかというアウトプットにしか興味がないですものね。
 

サムソンのビジネスモデル

サムソンはまず日本などの海外の技術を買ってしまうそうです。
そして狙いを定めて大胆に設備投資をします。
そのようなモデルでスマートフォンなどの製品群を生み出したとのことです。
サムソンはマーケティング力と投資力、そして購買力で勝負しているとの事でした。
 

そして日本企業はどうすればいいのか

5つ方針が書かれています。
このうちの標準化やプラットフォーム戦略はよほど大きい企業が対象かなと感じました。
私が勤めているような小さな会社で考えなければいけない事はイノベーションかなと思いました。
イノベーションの例として挙げられていたのはルンバです。
ルンバが出てきた頃日本メーカーにはルンバを作る技術はあったそうです。
ただ家の中で100%安全とは言えないので作らなかったとのことです。
技術は持っていたのに市場がまだ存在しなかったため、チャレンジしなかったのです。
イノベーションを実現するための3つの方策として
 
1 小規模な事業として仮説検証すること
2 多様性に富む人材・資源を活用すること
3 別組織を設置すること
 
が書かれています。
私は会社の経営に関与するような位置には全くいませんが、個人で開業すると想像した場合、小さく始めて仮説検証すること、多様性に富む場を利用すること、この2点は大きく納得でした。
 
ここまで読んで、書かれたことがとても真っ当であると感じました。
はじめて読む大前さんの本ということで、すごくむずかしいのかなという偏見がありましたが、逆でした。
シンプルで真っ当な主張が多いと感じます。
まだ半分ですが、世界のビジネスモデルを少し勉強できた気持ちになっています・笑
引き続き第4講以降も読んでみます。