どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

1冊の本を読んで、1つの疑問を解消しよう。

なぜ日本の若者は起業しないのか? 日本企業はこれからどうすればいいのか?大前研一の 『世界を知る6つの特別講義』~第2講~

大前研一さんの世界を知る六つの特別講義を読んでいます。
本日は第2講。第1講はこちら。

今の日本のマーケットはどうなっているか?

日本における60歳以上の人の割合
高齢化が進んでいるとは言いますが、全人口の中で60歳以上の人が何%いるかご存知ですか?
正解は45%。
思っていた以上に多い……と私は感じましたもうすぐ半分に迫る勢いです。
日本で商売をするのであれば、この層のことを考えなければいけません。
第2講のイントロダクションには、60歳以上の消費者の特徴として
・財布のひもは硬いけれど、いざ買い物すると「せっかくだからいいものを」とそこそこのお金を出してくれること。
・ユニークな体験を好むこと
・でもユニークな体験をするまでにステップを踏むことが必要であること。
書かれています。
60歳以上ターゲットした場合、彼らの特徴考慮しなければいけません。
 

イオニストとは?

イオニストとは、休日をイオンなどのショッピングモールで過ごす人たちのこと。
現在の若者に多いタイプです。彼らは彼らで消費をしてくれるので、マーケットの対象としては考えなければいけないとのこと。そして、イオニストたちは、働き手として考えたときに、起業しようという欲望が非常に低いということが書かれています。
 

なぜ日本の若者は起業しないのか。

アマゾンの本社やマイクロソフトの本社があるシリコンバレー。今のここが世界の IT 企業やハイテク企業の一大拠点となっています。そして、シリコンバレーでの人口当たりの起業の数、
・1位はイスラエル人、
・2位は台湾人
とのことです。
なぜ彼らは起業するのか。危機感であると著者は書いています。イスラエル人の方はこの国の将来は厳しいな、と思えばシリコンバレーで起業する。台湾人の方は、やはり中国に乗っ取られてしまったらという危機感を持っている。だから海外で起業する。対する日本人のように人たちには全く危機感がありません。だから起業しようという Ambitious がないとのことです。
 

世界の技術のトレンドは GUI から NUI へ

GUIグラフィカルユーザーインターフェースの略。マウスやタッチパネルのことです。そして、 NUI はナチュラルユーザーインターフェースの略。音声入力など人間が直感的に使えるインターフェースをいいます。今後はさらにNUIの開発が進み、製品に実装されてくるとのこと。実はこのブログも音声入力で書いています。音声入力初めて感じるのはストレスのなさです。第1講ではフリクションフリーについて書かれていました。これからの社会、何もかもがストレスがない方向に、スマートな方向に、なっていくのでしょう。
 

製造業はどうなるか。

これまでの製造業は、沢山作らなければ製造コストが下がらず、損益分岐点まで到達することができませんでした。ところが、3D プリンタ等の普及により製造コストが下がり、少数しか作らない場合でも損益分岐点へ到達できるようになってきました。これからは、テレビもスマホも洗濯機も、非常に少ないロットで生産することができる可能性があり、小企業や個人でもメーカーになれるとのことがかかれています。
 

プラットフォームを作り出すものたち

大企業はプラットフォーム化を目指す、ということが書かれています。例として上がっているのがGoogleです。彼らは検索サイトから始まり、 Gmail を無料にし、Google マップを作りました。そして今では自動走行、Google Glass などにはリアルワールドにも展開しています。さらに Google には Google X という研究所があり、数百のプロジェクト進行中とのことです。すごいのはGoogle Xに参加したい人は、社員でなくても参加できるシステムがあるそうです。世界中の人が Google にアイディアを持ち込んでくるのです。 Google は、それを吸収したり栄養を与えたりして、としてエコシステムを形成しているのです。 Google 以外の企業もネットとリアルの融合プラットフォーム化をねらっていることが書かれています。実際にいくつかの企業の名前も挙がっています。
 

日本の企業はどうすべきか

いくつか書かれていますが、一番心に残ったのはアンチ事業部を作ることですGEはアンチ事業も作っていて、今GEの中にある事業部潰す方法を考える部署があるそうです。これをしなければ小さな会社にやられてしまうと考えているとのことです。自社を知る自社の事業部がその潰し方を考える。そこまでできない企業は、潰される日は近いのかもしれません。
 
第2講で感じたのはGoogleやアマゾンの圧倒的な強さ。大企業がここまでプラットフォーム化してしまったらもうちょっとやそっとでは太刀打ちできないのでしょう。ここまで情報や物流を支配している企業はもはや国より強いと感じました。
一方で3Dプリンタや、様々な技術のオープン化により、個人としての可能性は高まったと感じました。アイディアがあれば起業できるチャンスは高くなったと言えるのかもしれません。
流れに乗れない企業に続けるよりも個人で起業した方がローリスクハイリターンかもしれない。ちらりと、そんなことを感じました。
 
大前さんの解説は、具体例をあげながら、世界の流れ全体を俯瞰するものでとてもわかりやすいです。
引き続き、第3講を読むつもりです。
よろしればお付き合い下さい。
 
 

なぜ Line は無料なのか? 『世界を知る6つの特別講義』~第1講~

先日保育園に子供たちを迎えに行くと同じクラスのお母さんに声をかけられました。
「クラスの保護者でLine のグループ作ろうと思うんですが、Line されてますか?」
 
先日、還暦を超えた母に頼まれました。
「 Lineをやりたいんだけど、アプリのダウンロードの方法を教えてくれる?」
 
今や様々な世代に使われるようになった「Line」。
ところで、 Lineってなんで無料なんでしょうか。
Line のビジネスモデルってどうなってるんでしょう。
 
本書は、大前研一さん主催の企業経営者向けの勉強会の講義内容を書籍化したものです。
タイトルの通り、6つの講義からなっています。
まずは第1講を読んでみました。
 
・テクノロジーの進化について
・それによるビジネス環境の変化について
・その中でどんな企業が生き残っていけるか
 
が書かれています。
 

ユビキタスフリクションフリーとO2O

テクノロジー、主には、インターネットが進歩したことによって、フィクションフリー、ユビキタス、O2Oが現実のものとなった。これがビジネス環境の変化です。
ところで、これらの言葉の意味パッと出てくるでしょうか?
私はわかりませんでした。
 

ユビキタスとは

主要なユビキタスの例として Amazon 読み放題が挙げられていました。。こうした読み放題のほか、聴き放題、見放題といった、いつでもどこでも誰とでも繋がっているという概念がユビキタスだそうです。
 

フリクションフリーとは

フリクションとは摩擦のこと。つまりフリクションフリーとは摩擦やストレスのない経済のこと。インターネットによって売り手と買い手の間の様々なストレスが、発生しなくなったことを指すそうです。具体的にはネットにおける無料のサービスが挙げられていました。
 

O2Oとは

オンラインtoオフラインの略語です。オンライン上にあるクーポンをリアル店舗に持ってきて割引する等、ネットの中で完結させないでオンラインとオフラインを連動させることをいいます。この媒介となるのがポイントです。ちなみに、日本のポイントは楽天スーパーポイント、 T ポイント、 Ponta の3つに集約されつつあるそうです。
 

異なる業態の産業の垣根がなくなる。

こうしてインターネットの世界とリアルな世界の融合が進むことで産業界の垣根がなくなってきていると著者は指摘します。例えば Amazon 。アマゾンは、もはや本屋さんではありません。物流やさんです。今では関税の処理などをするサービスもやっているそうです。サービスをどんどん広げているわけです。
 

なぜ Line が無料なのか。

Lineは今や世界中で5億人以上のユーザーを抱えているそうです。 Line は無料です。でも通話もチャットもできます。まさにフリクションフリー。そして何と、またビジネスモデルが確立していないそうです。 5億という客だけ集めこれからどうやって儲けようかと作戦を考えることができるのです。5億人の顧客それ自体がリソースと言えるかもしれません。
 

企業はどうやって生き残るか

このように大きく環境が変わる中、既存の企業は生き残れるのでしょうか。
著者は生き残るためのヒントを四つ掲げています。
・自己否定できるか
・テクノロジーを取り入れられるか。
・エコシステムにどう関わるか
・構想を描けるか
 
そして、自己否定し自己を再定義した企業として
GC
・フィリップス
富士フイルムを挙げています。
 
富士フイルムがコア事業であった写真フィルム事業から、グループ会社の富士ゼロックスが手がけるドキュメント事業化やライフサイエンス事業等に見事に転換しました。
このように自己を再定義できる企業でないと今後は生き残れないとすれば……。
厳しい。うちの会社にそこまでできるだろうかと感じました。
 
本書は大変分厚い本です。
実は、1回図書館で借りて読まずに返しました。
今回は1講ずつ楽しみながら読んでみようと思います。
第1講は、世界のビジネスモデルの変化について、
・俯瞰しつつも具体例を挙げ、
・その中で既存の企業が生き残るにはどうすればよいかを簡潔に述べてあり、
非常にわかりやすかったです。
第2講以降もデビューするつもりです。
よろしければお付き合いください。

アリアケのハヤシライスの写真をFacebook にアップしていいのか? 『Facebook でこれやるとアウト? セーフ? 』

 

週末の新宿でのことでした。
通り過ぎようとしていたとあるカフェのメニューを、私は思わず二度見しました。
メニューにこんなものがあったんです。
 

「アリアケ」のハヤシライス。

 
東野圭吾さんの「流星の絆」、ドラマ化もされたこの推理小説に出てくるハヤシライス。
それがメニューにあるのです。
その日のランチ、そこにしました。
本に出てくる食べ物って頭の中でイメージがどんどん膨らんで本当においしそうに感じます。
注文して席で待っていると……
 
……きました。
「アリアケ」のハヤシライス。
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さて、こうしてお店の料理の写真を撮ってブログや Facebook に載せることって、法律上問題ないのでしょうか?
 
本書は、タイトルに Facebook と入っているように、 Facebook で生じる「これって法律的にアウト? セーフ?」 を書いた本です。
Facebook で生じる特有の「アウト? セーフ?」についても書かれています。
(タグ付や友達申請についての問題)

 

 

 
ただ、基本的には Facebook にアップする場合でも、ブログにアップする場合でもよほど特殊な設定がない限り不特定多数の人がその情報を見ることができるようになるという点で、あまり差はありません。
そういう意味で本書に書かれた考え方はブログを書くときにも使えます。
 

冒頭の料理の写真のアップについて

考えなければいけない問題が二つあります。
・契約
 
です。
 

まず著作権について。

基本的には、料理の外観は著作物に該当しません。
よって、著作権法には違反しないと考えられます。
(ただし、あめ細工やラテアートなど創作の要素が強いものは除く)
 

次に契約の問題です。

レストランの経営者はレストランに入るものに対して、写真撮影や動画撮影を禁止することができるという考え方があります。
よって、入店時に
「当店は写真撮影禁止です。したがっていただけますか」
と聞かれ
「ハイ」
と答えた場合、レストラン経営者と来店者との間で契約関係に入ったと考えることができます。
この場合、レストランの経営者が施設管理権に基づき、例えば退店を求めることができる可能性があるそうです。
 
よって、周りの人が映り込んだり、他のお客さんの迷惑にならない限り、
「基本的にはセーフ」
というのが著者の考えです。
 
その他、Facebook やブログをやる上においての現実的な問題が全部で7個取り上げられています。
30分もあれば読める本です。
 

「アリアケ」のハヤシライスが食べれる店

新宿小田急にある有隣堂という本屋さんです。
ハヤシライス以外にもここに出てくるメニューがあります。
新宿お立ちよりの際にはぜひ。
ハヤシライスは男性の方にはちょっと量が少ないかな。