坂木司さんの「アンと愛情」を読みました。
概要・あらすじ(Amazon内容紹介より)
デパ地下の和菓子屋「みつ屋」のアルバイト店員・アンちゃんが成人式を迎えます。大人になるには、まだ早すぎる気がするけど……。さらに深くなる和菓子の謎と、少しずつ経験を積むアンちゃんの日常が楽しい、大ヒットシリーズ第3弾。
内容のメモと一言感想
印象に残ったところ
仕事のできる同級生に焦りを感じるところ。
仕事をしていれば、自分にはないスキルや長所をもつ同期や先輩、時には後輩に焦りを感じることも。
そんな時に、アンの良さを認めてくれる椿店長はつくづく上司の鏡。
アンはきっと、人が自分より立派に見えるとき、自己肯定感がぐらつくときにも、しっかり立っていられる何かがある人になっていくだろうと思えました。
アンの接客
セルフレジにまで合理化された接客がありつつも、それでもスタバのような、何らかの雑談のある接客が求める人もいるこのような時代の中、アンのお客さんとしっかり向き合った接客、かなりの潜在価値を秘めている気がしました。
椿店長とのお別れ
職場での異動を思い出しました。
異動って、卒業とは違うけど、そのときの仕事仲間のメンバーでのひと時はある意味人生の一期一会だったんだなと思い知られる。
クラス替えみたいな感じでしょうか。
アンのせつなさに共感。
おすすめ度 ★★★★
アンのシリーズを3冊続けて読みました。
ミステリー&うんちくももちろんよいですが、現代社会に生きるものが感じることを見事にすくうシーンがちりばめられていて、共感が多かったです。
坂木司さんの本、引き続き読んでみたいと思いました。