天野暢子さんの『プレゼンの勝つテクニック』を読みました。
著者について
著者の天野さんは広告代理店コンサルティングメーカー広報などを経て今はプレゼンテーションを中心としたコンサルタントとして独立されている方です。
テレビ番組の校閲にも長年かかわっていらっしゃったため、テレビの見せ方伝え方の演出方法もよくご存じです。
本書の概要
本書は勝つためのプレゼンを、
- 資料作り
- 対面プレゼン
- アフターフォロー
の3ステップに分けてテクニックを紹介しています。
この3ステップ、特に「アフターフォロー」が新鮮です。
「アフターフォロー」まで勝つためのプレゼンのテクニックとして考えている人は少ないのではないでしょうか。
ここでライバルと一歩差がつくのかもしれません。
ステップ1 資料作り
一目でわかりやすい資料作るためのテクニックがたくさん書かれています。
ステップ2対面プレゼン
例えば、
- キャッチフレーズ的な自己紹介を作る
- ポジティブな効果やお悩み解消できることを最初に伝える
- 全体をガイドしてから本題に入る
- その場で文字や線を追加してみせる、動画を見せる、ホワイトボードを使うなど動きを入れる
- 最初に感じのいい人見つけて3秒以上見る
- 「隠す」テクニックを使う
- 実物を見せる
- 相手の質問をチャンスに変えてプラスアルファ回答する
など、印象に残るテクニックがたくさん書かれていました。
すぐにできるテクニック的なことが多く、とても参考になります。
やってみたいなと思ったのは、「隠す」テクニック。
バラエティー番組などで出てくるめくりフリップと同じ効果です。
ステップ3 アフターフォロー
アフターフォローで重要なことが2つあります。
1つは自分のプレゼンを振り返って、次回に生かす事。
本書にはプレゼン力アップチェックシートが載っています。
そうなんです。
プレゼンって準備することににばっかり気をとられて、終わると「あーよかった」とついそのままにしてしまっています。
先日も1つプレゼンをしたのですが、放置していることを思い出しました。
アフターフォローで重要なこと1つ目。
振り返りをする。
これをしなければいつまでも成長できません。
アフターフォローで重要な事の2つめ。
プレゼン中に気づいた隠れたニーズに答えたり、質問に答えられなかったなどミスしたことをに対しフォローしたりする事で制御見せることがあって生きるチャンスを無駄にしないこと。
例えばNG結果へのメールに対してだって、返信する。
返信で
- 感謝を伝える
- 自分を思い出してもらう
- 次回もやりたいことを伝える
- 他製品もアピールする
- 連絡先を入れる
などいろいろできることがあるとのことです。
本書の良いところ
お得な付録。
プレゼンの事前チェックシートや振り返りのチェックシートは特に役に立つそうです。
天野さんのプレゼンの本を3冊読んで感じたこと。
本書のほかにも著者の本を2冊読んでみました。
そして感じたのは「本気である」ということです。
そして感じたのは「本気である」ということです。
「勝つ」。
その目的が明確だからこそ、プレゼンにここまで準備し、pdcaを回すことができるのです。
明日のプレゼンでライバルに差をつけるのにはどうすれば良いか。
本気で、ちょこっとずつの改善を積み重ねる事。できることを全部やること。そう感じました。
付録のチェックシート1つとっても、眺める人は多いかもしれませんが、全部やる人はまれだと思います。
プレゼンのテクニックも1つ1つ勉強になりましたが、一つ一つのプレゼンに全力で取り組む姿勢に影響を受けました。
天野さんの本、どれも、明日からのプレゼンと長期的な仕事に対する姿勢に生きる本でした。
図解 話さず決める!プレゼン―15秒で納得させる“通る資料”のつくり方
- 作者: 天野暢子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/05/30
- メディア: 単行本
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