どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

アラフォー、2男の母のブックレビューです。読んだ本の簡単な内容・あらすじ・感想をメモしてます。

たかはしあやさんの『もっと売れっ子ハンドメイド作家になる本』を読みました。~minneの現実を書いた本。ハンドメイド作家の起業とは。

たかはしあやさんの『もっと売れっ子ハンドメイド作家になる本』を読みました。
 
minneでかわいいハンドメイド雑貨、ユニークな小物を眺めるのが好きです。
たまに、アクセサリーを買います。
先日はアクセサリーBOXを買ってしまいました。
 
minneを見ていて、相場より安い? と感じることがあります。
 
これで商売として成り立つのでしょうか。
そんな興味もあって、本書を手に取りました。

 

 

内容のメモと感想

著者について

著者のたかはしあやさんはハンドメイドビジネス塾を開いている方です。
セミナーや、コンサルなどをされているようです。
有料で、メンバーがハンドメイドについて学ぶためのオンラインサロンも作っているそうです。
ビジネスとしてはそちらかとなるほどです。
本書は2冊目の本で
それぞれ、
と言う位置づけとのことです。
 
 

ハンドメイドをビジネスにするには何が必要か

著者の答えは明快です。
続けること。
本書で著者は、では長く続けるためにはどうすれば良いのか、それを具体的に書いています。
その一部の内容をあげると、
  • 長く続けるために価格を安くしすぎない→適正価格設定
  • わかりやすいこだわりを作る→ブランディング
  • お客様の声やレベルレビューをいかす→マーケティング
  • ブログやSNSを使ったファンの獲得→営業
  • インターネット、対面販売、いろいろな売り方→販路の最適化
つまりは一般的な起業に必要なこと。
これら全てが、ハンドメイドサイトの場合に落とし込まれて書かれています。
わかりやすい具体例なので、本書はハンドメイドをやっている人だけに限らず、起業を目指す人の入門書としてよいと感じました。
 

ハンドメイドの世界は結構厳しい

ハンドメイドの世界の厳しさを感じました。
自分の好きなものを作るのは楽しそうです。
それを友達が欲しいと言ってくれて、ちょっと作ってあげるのも楽しそうです。
同じものを何個か作って、ネット上で人が買ってくれた、それも嬉しい事かもしれません。
でもその数が膨大になってきたら?  そしてそれが売れなかったら?
在庫抱えるリスクだってあるし、きちんと売りを立てようと思ったら相当の数売らないといけません。
minneでは、安いアクセサリーなら数百円から売っています。
仮に1,000円だったとしても、月10万円の売り上げがほしかったら、100個うらなければなりません。
100個。
自分の手作りのものが100個も売れるか。
ハンドメイドビジネスにしている方々は、この本に書かれたような起業家たちがやっている努力を、一つ一つコツコツと積み重ねてからこそ仕事として成立しているのだなとよくわかる本でした。
  • 趣味のものをできる範囲で売る
  • ビジネスで儲けを出す
の隔たりをリアルに感じさせてくれる本でした。
 

1人でハンドメイド1本でやっていくのは無理である

いわゆるハンドメイド作家のイメージ、
  • 自分で材料買って
  • 自分で作って
  • 自分でサイトにアップして
  • 自分で梱包して発送する
こんな感じで1人で全部やって、それ1本で生きていくのはほとんど無理かもしれないという現実がかかれています。
この本の後半に書かれているように、結局のところ、
  • 業務の1部を委託したり
  • いろいろな販売ルートを開拓したり
普通の自営業と同じように「ビジネス」の形を作っていかなければ、そのことだけで生きていくのは無理なのでしょう。
そもそも、著者のたかはしさんが、コンサル、セミナー、出版などの仕事をされているのが良い証拠。
ハンドメイドの現実と、起業の入門書としてわかりやすい1冊でした。