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どんぐり君とおにぎり君のママの読書日記

1冊の本を読むことで一つの疑問の解を得て、お届けすることを目指しています。

天才に共通する法則と、子どもを天才にするために言ってはいけないこととの関係。『非才』

bookー実用書 bookー育児 book-生き方
「世界一大きい恐竜の名前はなんでしょう?」
「えーと、なんだっけ?」
「正解はアルゼンチノサウルス」
「すごいねー賢い!   よく覚えてるね昨日の夜ちょっと見ただけなのにね」
最近うちの子は恐竜に凝っています。
好きなものは覚えるのが早く、聞いたこともないようなカタカナの長い名前をさらりと覚えることもあります。
この時も前の晩に数分図鑑を一緒に見ただけなのに、カタカナの長い恐竜の名前を覚えていたので感心して言ってしまいました。
 
「すごいねー賢い!   よく覚えてるね。昨日の夜ちょっと見ただけなのにね」
 
これが子供を天才にするために言ってはいけない言葉です。
 

 

非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学

非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学

 

 

 

本書は「この世には遺伝的に決まる才能なんてものはない。すべては努力と運である」ことを書いた本です。卓球、ゴルフ、サッカー、フィギアスケート、チェスあらゆる分野において成功した人のエピソードを取り上げつつ天才が作られるメカニズムついて考察した本です。

天才に共通する1万時間の法則

ある推計ではモーツアルトは6歳になる前にすでに3,500時間にわたって練習を積んでいたと言われているそうです。
タイガーウッズは1歳の誕生日を迎える前にゴルフクラブを与えられています。ウッズ10代半ばには1万時間に及ぶ献身的な練習を重ねていたといます。
テニスのグランドスラムを複数回にわたって達成しているウィリアムズ姉妹は、10代前半には、すでに数千時間の練習を積んでいたと言われています
若くして成功したスポーツ選手の人生には、必ず似たような物語が繰り返されているそうです。
最近良く目にするようになった1万時間のルール。
様々な分野で活躍する天才は、活躍するまでにすでに1万時間の練習を積んでいるのです。
 

目的性訓練とは

天才たちは闇雲に1万時間練習しているわけではありません。
著者は目的性訓練が大事だと説いています。
目的性訓練とは何でしょう。
普通の人は練習するときに楽にできることに集中したがります。
でも天才たちの練習は違います。
うまくできない事に集中した練習を行うのです。
いろんな領域の研究の結果、自分ができないことを練習しないと天才になれないことがわかったそうです。
天才たちは練習に全力を尽くし、能力の限界を超えるところまで挑み、トレーニングの終わりには生まれ変わっていると言うほど徹底的に取り組もうとするとのことです。
普通の人たちは楽にできることを好む。
天才たちは難しい課題に挑む。
この差はどうして生じるのでしょうか。
その鍵が大人の言葉にあります。
 

子供に言ってはいけないこと

本書には大人の褒め言葉が子供にどのような影響及ぼすか研究した例が載せられています。
最初に生徒たちはテストを受けます。
生徒たちの半分は、
「頭が良いのね」
とその知能を褒められます。
残りの半分は
「本当によくがんばったね」
その努力を褒められます
このわずかに違う言葉が、生徒たちに大きな影響を及ぼします。
 
生徒たちは簡単なテストを終えた後、さらにテストを受けます。
このとき、生徒たちには選択肢が与えられます。
難しいテストを受けるか簡単なテストを受けるかの二択です。
知能を褒められた生徒は、3分の2が簡単な課題を選びます。
難しいテストでは、失敗して頭が良いレッテルを失う危険があるからです。
努力を褒められた生徒の90%は難しいテストを選びます。
成功ではなく実りある挑戦の可能性を追求することに関心があったからです。
自分たちがどれだけ頑張れるかを示したかったのです。
 
最後に、最初のテストと同じ内容のテストをもう一度受けます。
知能を褒められた生徒は難易度が同じなのにもかかわらず最初のテストよりも成績が低下します。
でも努力を褒められた生徒は成績が向上します。失敗が彼らを駆り立てるのです。
この違いはなぜ生じるのか。
最初のテスト受けた後の大人の褒め言葉の違いです。
「頭が良いよね」と「よくがんばったね」の違いがこれほどの差を生んでしまうのです。
 

褒め方に気を付ける

実は私、知っていました。
頭が良いのねと褒めてはいけない。
よくがんばったねとプロセスを褒めるということを。
でも実際生活の中ではついつい「頭いい」「賢い」と言う言葉を使っていました。
本書を読んで「よくがんばったね」とプロセスを褒めることの大切さ、腹落ちしました。
「よくがんばったね」
今日から意識して使うぞ! と思いました。

 

非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学

非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学