目下、私にとって、育児にまつわるイライラは、日々の生活における最大の悩みのひとつであります。
自分以外の家族、旦那、どんぐり君(長男4歳)、おにぎり君(次男0歳10か月)の3人に対し、一日に1回はイラっとしている気がします。
特に昨年弟が生まれてから極めて順調に赤ちゃん返りをした兄、どんぐり君に対し、うまく対応できていない気がして母として自己嫌悪に陥ることが多いです。
なんとかしたい、とこちらの本を手に取りました。
私は本を読みながら心に響いた言葉やなるほど~と思ったところに付箋をはっていくのですが、付箋だらけになりました。
以下、内容のメモです。
イライラはどうして発生するのか
- イライラの正体:自分の心の枠(価値観、期待、思い込み)の外に他人の言葉や態度、ふるまいが帰ってきたときに発生。
- 子供の存在があるからこそ、怒ることができるし、イライラすることができる。
- 相手に対して自分が、いらいらする・しない、怒る・怒らないを選んでいる。あくまで自分の受け取り方。
- 怒らないからストレスがたまるのではない。伝えるべきことを伝えずに状況が変わらないからストレスがたまる。正しく怒りを表現する。
- 正しい表現の仕方:目的は伝えることではなく、伝えて相手の行動を変化させること。 ①相手のどの行動に問題があったのか具体的な事実を伝える。②その行動がどのような影響を及ぼすのか具体的に伝える。③どんな感情が芽生えたのか率直に伝える。④相手に尊重を示す。
対症療法
- まずはその場で→ストップシンキング(1,2,3と数える)、タイムアウト(トイレに行く)
- 考え方を変える→クロスポジション(相手の立場で考える)魔法の呪文(「これはちょうどいい」「きっとなにかあるはずだ」)
- 状況を冷静にみる→ポジティブフォーカス(相手の良い面に目を向ける)、相談できる相手、場所、日記に吐き出す等。
- チャレンジ→とにかく怒らないと決めてみる(まずは1日トライ。)、○○しないと決める。(「早くしなさい」を言わない。)心の枠を変える。
原因解決
- アンガーログをつけ、怒りの原因となっている物事をどうしたら解決できるか考えて、実行。
- どうやるか、ではなく何をやるか。「片付けなさい」ではなく、「○○をどこに戻してね」
- 指示は細かく具体的に。「何時までにやってね」ではなく、「10分で5問といてね」
習慣作り
- 怒る=暴力、叱る=教育。そもそも子供はいうことを聞かないものである。
- 間違ったほめ方をしない。「勉強してるんだね、すごいね」ではなく、「勉強してるんだね」で十分。
- 長い目でみたら一時的な出来事は「まぁいいか」と目をつぶる。
- 待つ(見守る)というのは、成長をうばわないための大事なスキル。
- 夫婦で価値観をそろえておく。
大変参考になりました。育児でイライラしたことがある方はぜひご一読ください。
以下、実際にアンガーログを書いてみました。
怒ってしまった出来事
朝、保育園に行くよ、といってから自転車をこぎ始めるまでに大層時間がかかる。
「保育園の準備は3つある。①上着、②ヘルメット、③リュックである」といっているのに何度言っても覚えてくれない。なにもせずに先に靴を履く。
自転車にのってからベルトをなかなかしない。
どう感じたか
なんで毎日同じことを言っているのに覚えていないんだろう、と思った。待たなければならないのでいらいらした。
どうしてほしいのか
さっさと上着をきて、リュックをもって、ヘルメットをかぶって、靴をはいて、自転車にのってベルトをしてほしい。
どうしてほしいかを実現するにはどうすればよいか
①上着、②ヘルメット、③リュックは思い出せるが、スムーズではない。(自転車のベルトは認識されていない。)
どの順番で何をすればよいのかを紙に書いてあげる。
競争が好きなので、大人バージョンもつくって、競争にするとよいかも。
ということでこちらを作成しました。さて、明日から何か変化はあるでしょうか?
ちなみに存じ上げなかったのですが、著者の嶋津さんは、『怒らない技術』で77万部を超えベストセラー作家とのこと。仕事でイライラする方はこちらがよいかもしれませんね。