昨年、断捨離をしてから、いわゆるミニマリズムっぽい考え方の本を読むようになりました。全部を真似しようとは思っていませんが、合理的だなと思うところは取り入れたいと思って。
今回読んだのはこちら。
4人家族の1か月の電気代の平均は11043円だそうです。一方、こちらの著者アズマさんのおうちは4人家族ながら脅威の500円。
ぱっと目を引く数値である電気代がタイトルになっていますが、単なる電気料金の節約の話ではありません。今まで読んだ中で最もストイックなミニマリズム(?)の本でした。
著者の思想は「身の丈に合った生活」。テレビは見ない時は物置へ、洗濯機は使わない、くらいは「まぁ、それもありかな…」と思いましたが(真似はできないけど)、掃除はほうきで、電球は3つ、あたりから「なかなかストイックだなぁ…」と感じ、冷蔵庫もなし、肉は自家製の保存食にする、卵はウコッケイを飼うとまでくると、「仙人かな…」と少々雲の上の人の感も。ハードル高し。
著者もそのあたりはわきまえており、読者にすべてを強要する書き方ではなく、「楽しそうと感じるものがあれば、1つでも取り入れてもらえれば」とのこと。
以下は取り入れたいなと思ったことのメモです。
- 先に箪笥の大きさを決めてしまう。そこに入るものしか買わなければ服は増えていきません。(服だけではなくすべてにいえるかもしれませんね。これは実践したいです。)
- 服はベーシックな色。差し色として、暑いときは寒色系、寒いときは暖色系。(気温を意識して色を選んだことはありませんでしたが、理に適っている気がしました。)
- 身近な人を後回しにして、ネットを通じて多くの人と連絡をとろうとしているのは、不自然な気がします。(家族を一番大切に。)
- 現代は買うより捨てる方が手間のかかる時代。なるべく捨てないためにも最初から無駄なものは買わない。(買うときにおき場所や捨てる時の事を考える。)
根本にある考えは、身の丈の生活をする、今あるもので生活をする、それを楽しむということ。ラスト、生活に感謝して楽しむ、というところは以前に読んだ「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」に通じるところがありました。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
- 作者: 佐々木典士
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最近、ミニマリズムはある程度まで突き詰めると、幸せとは…という哲学的な話になり、宗教色を帯びてくる気がしています。そもそも、実用書の実践は、著者の言うことを信じて実践するという点や、まるっと信じると効果が高い点で宗教に似てるとは思っているのですが。